野木町議会 > 2019-09-13 >
09月13日-03号

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  1. 野木町議会 2019-09-13
    09月13日-03号


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    最終取得日: 2021-05-01
    令和 1年  9月 定例会(第5回)          令和元年第5回野木町議会定例会 第3日議事日程(第3号)                  令和元年9月13日(金曜日)午前10時開議日程第1 一般質問---------------------------------------出席議員(14名)     1番  梅澤秀哉君      2番  小川信子君     3番  松本光司君      4番  黒川 広君     5番  針谷武夫君      6番  小泉良一君     7番  折原勝夫君      8番  坂口進治君     9番  鈴木孝昌君     10番  館野崇泰君    11番  館野孝良君     12番  長澤晴男君    13番  眞瀬薫正君     14番  宮崎美知子君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長       真瀬宏子君     副町長       真瀬栄八君 教育長      菊地良夫君     総合政策部長    老沼和男君 町民生活部長   伏木富男君     産業建設部長    上原善一君                    会計管理者 教育次長     寺内由一君               栗田幸一君                    兼会計課長 総務課長     寳示戸 浩君    政策課長      酒井浩章君 未来開発課長   小堀美津夫君    税務課長      島田雅章君 住民課長     森 洋美君     健康福祉課長    石渡 真君                    産業課長兼 生活環境課長   岡田辰夫君     農業委員会     潮 和巳君                    事務局長 都市整備課長   小沼洋司君     上下水道課長    橋本利男君 こども教育          知久佳弘君     生涯学習課長    金谷利至君 課長---------------------------------------職務のため議場に出席した者の職氏名 事務局長     遠藤正博      書記        間下菜月 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(黒川広君) おはようございます。 ただいまの出席議員数は14名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(黒川広君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 なお、上着につきましては、暑い方は脱いでも結構でございます。---------------------------------------一般質問 ○議長(黒川広君) 日程第1、一般質問を行います。 順次質問を許します。---------------------------------------眞瀬薫正君 ○議長(黒川広君) 13番、眞瀬薫正議員の質問を許します。 眞瀬薫正議員。     〔13番 眞瀬薫正君登壇〕 ◆13番(眞瀬薫正君) おはようございます。 議長の許可をいただきましたので、一般質問を行います。 今回、私の一般質問は、令和に入りまして初めてとなります令和2年度の予算編成について質問をさせていただきます。 今年度、平成31年、今は令和元年ですが、今年度の予算につきましては、町の当局におきましては、大幅な事業の見直し等を行いまして、今年度予算編成をされております。今後、この傾向が続くかどうかということを主に今回の質問にはやりたいと思います。 平成時代の前半は高度成長時代のあおりを受けて、順調な世の中の推移をされてまいりましたが、リーマンショック以降、やはり社会の変貌とともに景気低迷等もありまして、だんだん世の中が厳しいような時代になってまいりました。 そういう中で、現在、今度は時代が変わりまして、新しく令和の時代になりました。私が今のところ思う限り、この令和の時代の船出もなかなか厳しい時期かなと感じております。来年、東京オリンピックが行われますが、それまではそれなりの地域によっては景気もよいかもしれませんが、その後、このあおりがどのように来るかというのが懸念されております。 そういう中で、今後、野木町が存続していくためにはどのような形で進んでいったらよいかということで、主にそういうことを観点にした今回の質問になっております。今までも、私もここ4年、この財政関係を中心にしたほとんど一般質問でございましたが、またかと思われるかもわかりません。ただ、私はこの地に生まれ、この地で育てていただいて、今日までここで生活させていただいております。私は、皆さんに負けないぐらい、この町をいかに存続させるかという気持ちには変わりございませんので、特にやはりこの財政に関しては重点的に取り組んでいきたいと考えております。 やはり町を存続させるために、また町民の多様なニーズに応えるためには、財政といいますか、町は何の事業を行うについても、お金がなくてはできないと思います。来月から消費税も2%アップになります。そういう中で、これから特に少子高齢化が進んでまいります。これからも、また特に、以前にも質問しておりますが、公共施設等の維持管理、補修等の経費も増大すると思われますので、そういう中での今後の町の運営というのが重要になってくると思います。 町におきましては、そういう将来のことを考えまして、工業団地の造成等、施策に取り組んでおりますが、今までの東部工業団地等は東部のほうで開発しましたので、町の負担はそれほどなかったと思います。今回、第二工業団地におきましては、やはり町の負担が大きくのしかかっております。これは多額な町の経費をかけておりますので、この負担を解消するまでの間はかなりの時間を要すると思います。ここで、この時期をこれから数年の間、どう乗り切っていくかということが、今後のまちづくりに重要な課題ではないかと私は考えております。 そういう中で、今回の令和2年度の予算についての質問でございます。 財源確保については、先ほども申し上げたように、いろいろ本当に職員の皆さんのご努力は感謝しますが、その中で今後、今年度の予算はそういう形で作成されましたが、来年度、2年度の予算についても同じような形で取り組むのか。また、その予算編成について特段、町の取り組み方についての質問をさせていただきます。 今回、通告書のとおり、当たり前というか、こちらに記載されたとおりですが、1つ目としましては、財政の厳しい中、今年度の事業計画の見通しや削減をしたが、そして経費を抑える手段をとりましたが、この2年度もどのようにしていくのかについて伺いたいと思います。 また、2つ目としては、現在も、皆さんもご承知だと思いますが、扶助費を初め義務的経費がかなりな形で増加傾向になっております。そういうことで、今後この対応についても、これは幾ら扶助費とは国の施策でございますが、予算規模が大きくなっても、この経費はもう義務的経費として出るところが決まっておりますので、そういう形で一般事業がなかなか難しくなってくるのではないかと思います。そういうことについても質問させていただきます。本当にここ10年、20年前からすると大きく膨大な数字になっております。 3点目では、今、野木町も約2,000人強、人口が減少してまいりました。そういう中で、財政運営をしていく中で、やはり厳しい、先ほど申したように、厳しい財政の中でございますので、当時あった基金も大分減ってまいりました。また、起債におきましても、10年前からすると20億先増えていると思います。そういうことで、今後、この傾向がどこまで続くかということについても質問させていただきます。 また、予算の関係でございますので、他市町との絡めた財政面についても、時間がありましたら質問させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上で総括質問とさせていただきます。 ○議長(黒川広君) 町長。     〔町長 真瀬宏子君登壇〕 ◎町長(真瀬宏子君) ただいまの眞瀬薫正議員の質問に、通告書に準じまして答弁させていただきます。 総括的なご見解を申し述べられまして、私どもとしましても非常に感得するところでございます。また、現況におきましては、昨年度、野木第二工業団地、6億数千万の投資額、将来を見越しての投資額が自腹で行いました関係上、それに準じまして緊縮な財政を図りましたところ、それに対して全職員、また町民の皆様、何をおいても議員の皆様のご協力で今回の決算議会を迎えたことでございます。このことに対しまして、本当に心から皆様に感謝、御礼申し上げまして、答弁の総括としまして、私のほうから通告書にのっとって答弁させていただきます。 まず、令和2年度の予算編成についてのご質問のうち、財政が厳しい中、今年度事業の見直しや削減をしたが、経費を抑える手段と取り組みについて伺うのご質問にお答えいたします。 平成31年度当初予算では、町が掲げる3つの重点施策を柱に予算を組みました。その中で、特に投資的経費におきましては、町の将来のためにも優先的に実施すべき事業を絞り込み、精査した上で予算化した次第でございます。また、各業務につきましても、内容の見直しにより職員ができるものについては、可能な限り委託をかけないでみずから行うことといたしました。さらに、町からの補助金等につきましても、縮減を試み、一部においては廃止しました。 令和2年の予算編成においても、ことし同様に各課の経常経費を再検討した上で、全分野にわたりスリム化を図ってまいります。そして、野木町の予算が町の総合計画や総合戦略から離れないで、その線に沿ったものであることをまずは心がけてまいりたいと思っております。 まず、歳入におきましては、第二工業団地立地企業からの増収はまだまだ先であるために、町税の伸びは余り期待できないと考えております。そこで国や県の補助金、また有利な地方債を十分活用しながら、さらなる財源確保の研究をしてまいりたいと思っております。 歳出におきましても、今年度同様に経費の節減に努めることはもちろん、PDCAやスクラップ・アンド・ビルドの徹底を図ってまいります。 次に、今後、扶助費等義務的経費増加傾向が続くと思うが、対応策と見直しについて伺うのご質問にお答えいたします。 義務的経費である扶助費、人件費、公債費の総額につきましては、議員のおっしゃるとおり増加傾向にあります。特に、扶助費は国の施策により全国的に増加傾向にあり、抑制することは困難であると判断しております。本町におきましても、10年前と比較しますと2倍以上に増額となっており、今後もその傾向は続くものと思っております。 人件費につきましては、定員管理により適正な職員数の確保に努めておりまして、10年前と比較しても増加していない現状です。今後も、働き方改革や組織の見直しを行いまして、効率よく事業を進めることで時間外勤務の削減に努めてまいりたいと思っております。 また、公債費につきましては、ご指摘のとおり増加していることは事実でございます。ただし、借り入れする際は、償還額とのバランスを考えながら、できるだけ有利なものを選定して、少しでも抑制を図っているところでございます。 次に、人口減少の中、基金の減少や起債が増加傾向にあるが、どのくらいまでが持続可能と考えられるか伺うのご質問にお答えいたします。 議員のおっしゃるとおり、各基金の残額総額につきましては、各種事業に基金を充当しており、減少傾向にあります。10年前と比較しますと約6億5,000万円、約30%減少しております。起債につきましても、例年残高は増加していることは事実であり、平成30年度末現在で約66億6,000万円でございます。 このような中、平成30年度の決算における野木町の将来負担比率は17.4%でありました。これは、地方公共団体の財政の健全化に関する法律で定める早期健全化基準である350%を大きく下回っている状況にあるため、まだまだ健全財政を維持している範囲内にあると思っております。 このようなことを踏まえ、各種財政分析指標を1つの判断材料としながら、引き続き経費の節減や借り入れの抑制を図ることで、さらに持続可能で健全な財政運営を図ってまいりたいと考えております。 ご指摘のように、バブルの時代から考えますと非常に厳しく、また全国的に人口減少の傾向は否めない現実がございます。第二工業団地を造成して、将来、それが日の目を見る五、六年先に向かって、私たちはそこまでしっかりと健全財政を組んでいくために、縮減した予算設定、義務的経費は先ほど議員もおっしゃるように大変増加傾向はありますが、それは国の施策に準じているところでもありますので、この自治体としての成り立ちを持続するためには、歯を食いしばってでも自立性のある健全財政範囲内で頑張ってまいりたいと思っておりますので、どうぞご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) 町長の今答弁で、ある程度理解はできましたが、今年度と同じような方向性で取り組むということでございますが、たまたま今年度においては、大きな第二工業団地の6億7,000万という支出がございますが、これは全額起債ですので、行ってこいのお金だと私は思っております。やはり町民の生活のために使用する、一般財源に使われる金は、その予算額の中からある一定の捻出をしなくちゃならないと思います。 過去、皆さんもご承知だと思うんですが、ここにずっと町が毎年決算のときに出しております、広報に載せるやつですが、約10年前からすると、個人当たりの町民税で1万円、1人当たり減っているんですよね。一応、私がちょっとこういう古い資料を持ってきたのによると、平成20年度の決算では町民税、個人1人当たり、町民1人当たりです、7万6,431円、これ29年度の決算では6万6,542円ということで、2万5,000人いると2億5,000万の個人町民税そのものが減っているということになると思います。そういう中で、いろいろ町は施策を施し、実際実施してくれるわけでございます。 それで今、皆様もご承知だと思いますが、決算で見ますとやはり町税といいますか、皆さんから納めていただく個人町民税固定資産税を含め、町税と言われる金額を1人当たり納める金額の倍以上、決算では使っているわけですよね。その不足分は何かというと、基金を崩したり、起債を起こしたり、国・県の補助をいただいたりして、その足りない分を補っているんだと私は理解しております。 これも1人当たりに係る費用で、町民の方には出しておりますけれども、そういう状況でこのままいけば、町税が伸びなければ、やはりもう起債は増えていくのが目に見えているかなと思うんです。基金はもう減るだけですから、なかなかそういう中では増額は、昨年度5億1,000万から今回6億と若干増えましたけれども、一応これで見ると、平成22年度のときの一般財政調整基金は12億9,000万あったわけですよね。それからいろんな大規模改修とかいろいろな事業を行ってきたので、現在、約その半分近くまで減ってきたというような状況になっておりますけれども。 そういうことで、先ほども答弁にもありましたように、工業団地ができても、今回は大きく町のほうで投資しております。また、そこにかかわる経費として、私が前にいただいた資料ですと、今年度は企業誘致奨励金ということで、用地と施設との両方で1億4,000万先の奨励金を出しております。一応、この予定でいきますと来年度が4,200万と。そういうことで、これは平成の時代でいただいたので、3年後ですか、平成34年度は用地取得が1億4,500万ということで、施設と両方で1億6,000万という奨励金が出されるわけ。施設については、いただいたものをお返しするということだから、差額はないと思うんですが、まず、用地取得の関係の費用はこういう形で奨励金として出していきますので、これは前に答弁いただいたんですが、売買金額の15%の規定はありますが、そういう中から支出されるということでございます。ということは、今後ここから、奨励金も皆さんの町民の税金で払っておりますので、これも回収していかなくてはならないと思われます。 ということは、ちょっと税務課長にわかりましたらお聞きしたいんですが、あそこの売買金額は平米1万9,000円、坪6万幾らという形だと思うんですが、あの周辺とか、今後想定されるあの近くの固定資産税の評価額がもしわかりましたら、今回、奨励金を出しておく関係で、ある程度は来年から賦課されるんでないかと思うんですが、その辺は、わかりましたらちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(黒川広君) 税務課長。 ◎税務課長島田雅章君) 第二工業団地の近辺の課税標準額でよろしいでしょうか。     〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ◎税務課長島田雅章君) 平米当たり1万1,700円になります。 以上です。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) ということは、細かい計算を私はできませんが、6割か6割ちょっとぐらいかな。平米1万9,000円ぐらいだったと思いますよ、販売金額はね。そういうことですと、これに対しての、通常固定資産税は1.4%ですから、約20年近くですか、奨励金を回収するのに。20年まではかからないかと思うんですが、そういう時間がかかると思います。 そこへ6億7,000万の今年度の起債がありますので、こちらについては前ちょっと聞いたのは20年償還とかというように聞いた覚えがあるんですが、ちょっとその辺わかりましたら教えていただけますか。
    ○議長(黒川広君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長老沼和男君) 今回の工業団地土地開発公社に対する負担金としての借り入れにつきましては、一応今年度のほうで、まだ借入先は決まっていないんですが、一番有利なところからということで、県のほうで資金を用意する、県の振興資金というのがございますので、そういうものとあと民間のとか、あるいは国等の財政融資資金とか、どれが、一応割り振りもありますので、その中で町としては一番有利なものを借りられるということで、それによって、借入先によって年数が若干違うので、最大でも20年、物によっては短い場合は10年ということもありますが、その中で以前、前回のときですか、工業団地のその投資した額に対してどのぐらい、それをもとを取るまでかかるのかということで試算をさせていただきましてお答えしたんですが、今回につきまして、同じような答えになりますが、奨励金と造成費で合わせまして約12億3,000万ほど投資しております。 これに対しまして、固定資産税とあとは法人町民税の2つの税金、こちらのほうを今の時点で想定としてどのくらいかということを試算した中で、それを回収するまでにそのときの町のほうの試算としますと、平成27年度にはその投資した金額を上回る税収が上がるという、それまで税収は徐々に上がっていくわけなんですが、どうしてもその辺を返済するまでのということで、すみません、2027年です。2027年までには税額を上回るということで試算はしておりますので、あと数年はなかなか実入りとしての、投資した額に対する税収としての部分はございませんが、ただ、現実的に収入として上がってきますので、収入としての増額は当然上がってきますが、それを回収するという意味でのお金としては、その分がかかってくるような形になると思います。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) 10年まではかからないけれども、ということは、これから例えば起債を起こした部分が、これは正確ではございませんけれども、例えば年間に四、五千万ずつ返済が始まると元利でかかるんかなと思うんですよね。そういうものを含めた中で、結局全体の予算の中でも、これは経常経費と同じですから、その期間内はそういうことで減っていくということで、とりあえず最初にやっぱりそういう大きく出るものが想定されるので、ちょっと前半で聞いております。 そこへきて、今回補正でもございましたが、今回、今度、来年度、学校関係のトイレの改修とか、またいろいろ出てきます。そういう大きく出る経費、これは国の補助、また起債を起こすということは、いずれこれ返済していかなくちゃならないわけなので、どうしてもやっぱり公債費の返済の負担が現に増えていきます。今大体、元利で大体年間6億前後だと思うんですが、私が思うのには、地方交付税分ぐらいは入ってくるものが出ていっているなというような感じで私は見ているんですけれども。 そういうことで、たまたま今回の決算で町民税が例年より、ここ十数年36億台だったのが37億台、5,000万ちょっと増額になったという傾向になっておりますが、これからこの今言われるように、税収そのもの工業団地とかそういうもので、数字そのものは上がっていくと思いますよね。だけれども、これは上がったからって、そっくり一般普通事業に使えるお金では私はないと判断していますので、だから予算総額が大きくなったから一概にいいとばかりは言っていられないかなということで、私はちょっと懸念しているんですよ。 どうしても、今回こういう何回もの質問の中で、やっぱりちょっと角度変えるためにいろいろ調べてみたんですが、こういう市町村要覧ということで、私もずっと議員になったときからほとんどとってあるんですけれども、こういう以前から見てもやはり大きく各市町村のやつがわかるんですけれども、この中で一番私が今、何で野木町はこういうのかなと思っているんですけれども、先ほど1人当たりの税収と経費の件を申し上げましたが、こちらの県下の推移を見ても、ぐっと野木町は他市町村よりほとんど最下位なんですよね。 ということは、税金を納めていないから、税収がないから、1人当たりにかかる経費も少ないから、歳出のほうも少ないのかなと思うんですが、これ歳入歳出は人口割で計算すると、野木町は大体、市は予算が大きいですからまた別ですけれども、そういう傾向がずっと、一時、壬生町と若干入れかわったときがありますけれども、そういう傾向が続いております。 これが今回配付された19年度版ですけれども、野木町は、歳入については1人当たり約30万弱、29万8,000円ね。歳出が28万2,000円ということで、これは28万台という市町村はほかにございません。野木町の上でいいますと、益子町が収入のほうで34万5,000円ですか、歳出が32万4,000円というぐらいで、ほとんど毎年度これずっと見ていると、何で野木町は、今まで財政豊かな町であったと思うんですが、ということは、人口当たりにしては予算額が小さかったのかなというような気もしますし、ただ、よその市町村は条件によって交付税が大きいところもありますので、一概にはいかないと思うんですが、ただこの辺については、もしどんなふうに町のほうでは見ていたのかわかったら、ちょっと私、何でこれ聞くかなというか、ちょっと不安に思ったので。もしわかりましたら、わかったらで結構ですけれども。 ○議長(黒川広君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長老沼和男君) こちらの要覧のほうを私もちょっと手元にあるんですが、今どのページの話を、教えていただけませんですか。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) 1人当たりの決算の関係ですが。 ○議長(黒川広君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長老沼和男君) 確かに事業の規模ということで、人口が少ないから予算が少ないというのは、一概に言えないのは当然のことだと思います。当然、山間部におきまして、例えば道路一本つくるにも、平坦な野木町でつくる道路と山間部で、本当に山の間を抜いてつくるような道路とでは、同じ道路をつくるのにでも経費がかかりますので、そういう部分について最終的な経費が、要するに予算規模については大きくなっていくというのは当然あります。当然そういうところについては、税収等もなかなか上がらないということで、交付税措置とかがある中で、あるいはいろんな補助金ですか、辺地債とかの山間地域の特別な補助金等がございますので、そういう中で予算を組んでいくということで予算規模が大きくなって、最終的に1人当たりの規模が大きくなっていくということは考えられると思います。 そういう中で、単に人口で比較すると、うちの町はそういう普通建設事業等でも投資に当たっての単価が安くなっているというところで、1人当たりが低いのかなというのは、あくまでちょっと推測ですが、そういう形ではないかと思います。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) この辺は細かいところはちょっといいですわ。ただ、こういうのを毎回見させていただいて、何でこうなのかなという、私らももっと勉強しなくちゃいけないんだと思うんですけれども、そんなふうに感じさせていただきました。 ○議長(黒川広君) 副町長。 ◎副町長(真瀬栄八君) 補足ですけれども、こちら1人当たりのということで数的なところがあるんですが、先ほど部長が申したとおりということで、各市町村についてはそれぞれのやはり、野木の場合は逆にいうと一番県内でも面積が少ないということなので、インフラ整備にかけるお金というのは、今まで1人当たりにすれば当然少ない額になります。 野木の場合は、昭和38年のときから駅周辺の区画整理事業等々で、インフラ整備をある程度整備した経緯がございまして、その後、市街化区域については、京成ローズタウン関係で、民間開発で、ある程度インフラ整備をされた上で住宅地ができたというところもありまして、そういう関係もございます。 ですから、各市町村と比べてという形になると、なかなか数字のマジックみたいのが出てくるところでございます。ある程度、そういう投資的経費関係については、同じような形でやっていますけれども、ほかの市町村と比べて、1人当たりの負担というのは今までもなかったのかな、そういう形が数字に出ているのかなというところでございます。補足でございます。 以上です。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) ちょっとあと感じたことは、起債等はこちらへ出ているんですが、これを見てどこを見ていても、私が見ている限り、今まで予算の中のほう、繰り入れとかという項目はあっても、各市町村の基金の状況はここへ載っていないんだよね。それは私も以前から感じているのは、年度決算なので基金は別の扱いだと、いろいろ指数とか計算しているのかなと思うんですが、ちょっとその辺わかりましたら教えていただけますか。 ○議長(黒川広君) 執行部は、質問の趣旨はわかりましたね。 政策課長。 ◎政策課長(酒井浩章君) 議員のご質問の中で、特に基金で県内の状況、あるいは野木町がどの辺にいるのか、残高でですね。その辺をちょっと統計的に調べたものがございます。 特に基金の中でも財政調整基金、あるいは減債基金、その他目的基金といろいろいっぱいありますけれども、全体としまして、基金の合計の中ではちょっと県内では少ないほうだというふうな順番が出ているのは事実でございます。これは平成29年度の決算統計から出ているものでございまして、ちょっと余り多くないほうだというところでございます。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) やはり予算編成していく上には、基金繰り入れている項目がございますので、その辺も重要に考えていかなくちゃならないかと思います。 そういうことで、たまたまこういうのだけ見ていると、裏金ということじゃないんだけれども、こういうので見えてこないのがよその市町村はどのぐらいあるのかなとちょっと関心を持ったものですから、今お聞きしました。 ということは、やはり予算編成していく上には、そういう裏づけとなる原資というか、それをちゃんとつかんでおかないとならないかと思うので、こんなことを質問させていただいております。 そういうことで、今後、目に見える支出というか歳出が、項目が多くなってくると思いますので、これはまた質問に戻りますけれども、戻るというか項目に戻りますけれども、今年度と同じような見直しぐらいで来年度予算が組めるのかどうか、その辺はまだ計画的だからわからないかと思うんですが、現在の状況でどんなふうな判断をしているのか、わかりましたらお願いします。 ○議長(黒川広君) ちょっと課長、お願いがあるんですけれども、今2人のやりとりで基金が低いというところは、私も今理解できたんです。具体的に、野木町はその議論している基金がどれだけあるのか、ちょっと町民の方がわからないと思いますのでお願いします。 政策課長。 ◎政策課長(酒井浩章君) 他市町の平成30年度の決算につきましては、まだわかっておりません。 平成29年度で申しますと、基金合計で約14億5,800万円でございます。野木町の、これは介護とか国保の財政調整基金は除いてありますけれども、そういったところで一般会計に関する基金としまして、野木町、29年度の段階で約14億5,800万というところでございます。 また、30年度の基金につきましては、決算書に記載のとおりでございますので、ごらんいただければと思います。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) そういうことで、これから予算、先ほど申しましたが、来年度の取り組みは、やはり今年度事業の予算のときに継続事業とか中止とか、それから廃止とかという項目でいただきましたが、この程度の範囲内でまた来年度予算組めるのかどうかというのがちょっと私、気になるんです。 前回、説明してもらって、廃止事業になっておりますけれども、エニスホールに関しては、財団のほうには出してないけれども、結局、経費そのものは大きく変わらないわけですよね。直営になったからって、町から出ていたお金ですから、それは確かに局長の設置とか、そういう分の人件費が若干減っているということはあれですけれども、事業そのものには大きくは変動なされていないと思います。 これ出された資料では、やっぱり廃止項目で大きい金額にはなっております。ただ、それにはさっぱりそういう形だけでは済まないのかと思うので、どの程度までさらなる見直しが必要なのか。というのは、今回、私なりに考えますと、工業団地の費用は起債ですから、やはり奨励金の関係で大きく一般事業にかかわる費用に圧迫しているのかなというふうに感じるんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 眞瀬議員、ちょっとマイクを真ん中でお願いいたします。 総合政策部長。 ◎総合政策部長老沼和男君) 奨励金につきましては、特に用地については先ほど眞瀬議員のほうからお話あったとおり、今後ずっと実入りはないわけなんですけれども、実際、施設設置奨励金につきましては、その工場が稼働して固定資産税がかかってからの話になるということで、固定資産税が収入として入ったものをその翌年に返していくような形になりますので、実際にその分のお金は入る出るなので、実際の予算的には一般財源としてほかのところに入るような、使えるようなものではございませんが、それがあくまでも3年間ということで、その奨励金のほうが終わった段階で、あくまでも稼働して3年間ということで、それぞれの企業が実際操業開始するのが若干ずれてきますので、最終的には先ほど申しましたとおり、あと数年後には全企業が工業団地の中で稼働していくような形になります。 特に来年度については、その奨励金についても、一番、今年度中に工事のほうが終わって、1月1日以前の段階で操業している会社のほうの償却資産等については、税金が今度かかるような形になりますので、その分の奨励金等が今度は、来年度予算には入ってくるような形になると思いますが、まだ本当に始まったばかりでございますので、ウエート的にはそれほど高くはないと思います。 今まで奨励金について大きかった部分についても、大手の製薬会社さんのほうの開業に、研究施設の形での償却資産、3年間がそろそろ終わりますので、一時的にはそれが、差がありますが、最終的に第二工業団地の部分がまた乗っかってきますので、とりあえずそれが終わるまでの間は、税金については新たなものとしての財源として使えるところではないという考え方でございます。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) 私は、そういう単純に、奨励金というか、施設のほうは入ってきたから動かしているからいいんですけれども、そういう負担が特に財政圧迫しているのかなと思うんですが、特にここでこういう厳しく、特になってきたというのは、ほかの要因は何か考えられますか。 ○議長(黒川広君) 副町長。 ◎副町長(真瀬栄八君) お答えします。 一番の原因は義務的経費ですか、その関係が増えていると。それとあと、国の施策で、例えば幼稚園の無償化とか、そういう形の部分の新しい面がやはり出てきているということで、過去から、充実している部分もあるんですけれども、国の施策でも町で負担しなければいけないところがございまして、そこら辺が増えているというのは、これは数字的にも事実でございます。 第二工業団地の関係は、基本的には企業誘致、当然、町としては税収の確保という部分もありますし、雇用の確保という形で、町が、これからの町のため、町が元気になっていくためという形で、投資的な考えで事業執行を行ったわけでございまして、先ほど部長が申し上げましたとおり、数字的な面では約2027年では回収できるような形で、当初からそこら辺は予定していたところでございます。これが本当に企業が立地できないとなると、今度は本当に投資だけという形になってかなり厳しい状態にはなりますが、織り込み済みのところでございます。 ただ、社会情勢、人口等が減っているとか、うちの場合は高齢化率が高くなりますので、今まで東京圏に勤めていた方が一斉に辞められて、税収、町県民税が少なくなるという形で、そういう読みもございまして、今回、第二工業団地なりという形で税収確保形で事業を起こしたわけでございまして、それらもろもろを考慮しまして、先ほど町長の答弁の中にもありますように、予算組みの関係については、厳しい年数が若干続くかなというのは考えてございまして、それに対して予算を組んでいくには、それこそ本当に事業の見直し関係、スクラップ・アンド・ビルドという形で予算の縮減を図っていきたいという形で考えてございます。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) それなりにというか理解はできるんですけれども、そういう中で、今後予算を計上していくということは、確かによその、私、皆様もだと思うんですが、私、野木町は本当にこの駅ができて町制施行、昭和38年以降、人口が約3倍近くなったわけですよね。だから、風船でいえば、目いっぱい膨らませたものが、今度は一気にそれがつぼまるんで、よその市町村はじわじわ膨らんだのがじわじわしぼむんだと思うので、その差がよそとはちょっと比較にはならないと思っているんですよ。 そういう中で、やっぱり今後の人口構造においても、他市町とは大きな差が出てくるかなというので、ただ、今いろいろ人口増の施策も取り組んでおりますが、やはり野木町は子育てがしやすい、いろんな条件で若い人を呼び込んでも、その人たちに将来負担を残す、余り大きく残したんでは、私は野木へ来てよかったと、最後に言われなかったときは困るかなというような気がすると言ってはちょっと、これは私だけかもしれないですけれども。 やはり予算組んでいくのには、そういうあれで今言われるように、税収も落ちる、基金も少なくなるということは、同じ義務的経費がどんどん増えていくということは、起債なり何だりいろいろ増やしていかなくちゃならないと思うので、一般的にやはりどこらまでが将来負担を考えると、これは幾ら臨時財政対策債で後で国のほうからと言われても、やっぱり借金は借金ですので、一応、野木町規模でいくと、今の私が申すように、これから労働人口が減る中で、税収を納める方が比較的よそよりは少なくなるのかなと思うんですが、そういう中で、一応起債というか、確かに今、指数でいけば野木町は悪いとは思いません。こういう表を見てもほとんど中位以上になっていますから、悪いと思わないんですけれども、ただそれだけで果たして大事なのかというのが、私が危惧するところでございますので、そういう中で、現在のそういう指数だけで判断ではなくて、やはり将来負担するのが、現在ここ、昨年から負担率も上がってきておりますし、最低基金は、いろんなことが起きるかわかりませんので、多分財政規模に応じての基金がこのぐらいとかという基準かなんかがありましたら、わかりましたら教えていただきたいと思います。 ○議長(黒川広君) 政策課長。 ◎政策課長(酒井浩章君) 議員のおっしゃいます基金の現在高等がどれだけあれば一番いいのかというような判断的なものでございますけれども、金額については、本当に申しわけないんですけれども、やはり最低これぐらいあればいい、これぐらいなくちゃだめだというようなちょっと基準的なものは、なかなかお答えするのは難しいところでございます。 ただ、現在、財政調整基金なり、ほかの目的基金等々がございますけれども、現在以上に少しでもやはり積み立てていかなくてはならない。今後いろんな補修等もございますし、いろんな施設の管理等もございます。そういったもので、今以上に基金というものをきちんとした形で毎年少しでも積んでいきまして、少しでも増やすような形をとっていきたいなというふうには考えてございます。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) 以前というか何か、私がちょっと記憶で定かでないので今聞いたわけですけれども、前……、あれは標準基準財政指数じゃない、何かそういう名目というか、野木町は五十数億ぐらいかなと思うんですが、最低やはり財調はその1割ぐらいとかなんとかと、何か前に聞いたような気もするんですけれども、そこらの確認がしたかったので聞いたので、はっきりした記憶がなかったもんですから。 ○議長(黒川広君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長老沼和男君) そういう言い方をする場合ということじゃないんですが、標準財政規模、要するに交付税を算定する中で、町それぞれの市町村の標準財政規模というのが出るんですが、その1割程度はないと、今度予算編成がなかなか厳しいんではないかということはよく言われています。 基本的に予算を組む上で一番重要なのが、最終的に財政調整基金ということで、何でも使える、要するに一般財源に充当できる基金ということで、財政調整基金だと思いますので、そういう意味において、うちで言えば、5億は最低ラインなのかなというところで、5億は堅持していかなくてはいけないというところはあります。 ただ、ほかの市町村についても、やっぱり10%というよりも、結構それなりの金額を持っているところもございますので、基準というのは、あくまで明確なものはございません。 ○議長(黒川広君) 眞瀬薫正議員。 ◆13番(眞瀬薫正君) いろいろ本当に大変なご苦労をなさって運営されていると思います。そういう中で、これからどうしても扶助費を中心とした義務的経費が大きく伸びてくると思いますので、全額、国が持ってもらえるものばっかりあればいいんですが、国が出すといっても、やはり自治体からも負担しなくちゃならないものも何割かありますので、そういう中での今後の運営については、特にこれからの予算組みの中で注意して予算の編成に当たっていただきたいと思います。 この町が、今、町民の間から、このまま野木町は大丈夫なのかとか、合併がとかということを言われる方が若干最近出てきております。そういうことですので、町民に不安も与えたりしたらいけないと思いますので、野木町は安定した財政の中でやっているんだという形で、以前にも申しておりますが、現状の姿というのをもう少し町民の方に理解していただくような形を今後とっていただきまして、町民一体となってこの野木町を末永く存続させるように取り組んでいかなくてはならないかと思っています。 私たち議会は執行部が提案されたものを、結果的に私は執行部の責任ではないと思っているんです。議会が認めたから予算執行はできるわけですので、私たちの責任になりますので、私は常にそういうつもりで取り組んでおりますので、今回もこういう形でちょっととりとめのない質問になりましたが、今後の末永い野木町の存続のために、私もできる限り老骨にむち打って取り組んでまいりたいと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 以上で質問を終わります。---------------------------------------宮崎美知子君 ○議長(黒川広君) 14番、宮崎美知子議員の質問を許します。 宮崎美知子議員。     〔14番 宮崎美知子君登壇〕 ◆14番(宮崎美知子君) 私は、今回、大きく2つについて質問させていただきます。 まず、歩行者優先の道路行政について伺います。 今日の車社会におきまして、車専用道路等の建設とともに、一般道路においては歩行者の安全第一を最優先した道路のあり方が求められております。急速な高齢化社会を迎えております野木町におきましても、1つとして、止まってくれない横断歩道からの脱却、2つとして、歩行者の安全を守るための新たな横断歩道の設置、3つとして、町の中枢部である役場前道路は歩道がありませんが、今日的な気候変動に配慮した歩行者空間の整備、創設について質問いたします。 まず、1つ目としまして、止まってくれない横断歩道からの脱却ということに関して伺います。 歩行者は、歩道がある道路におきましては原則歩道を通り、歩道がない道路においては、原則道路右端を通行しなければなりません。また、道路を横断しようとするときは、横断歩道がある場所の付近においては、その横断歩道によって道路を横断しなければならず、その際、歩行者は車両等の直前または直後であっても、道路を横断することができるとされております。このように横断歩道は車道でありながら、その表示区間だけは歩道と同等の意味がある、歩行者の安全通行地帯、安全通行区間だという認識を私も持っております。逆に言えば、歩行者は、横断歩道ではないところを横断するのは大変危険で、ある意味、オーバーかもしれませんが、命がけで横断せよということだということではないかと認識しております。 そういう中で、信号機がない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるのに、車が一時停止をしないという実態が明らかになってまいりました。この2016年から2018年、3カ年にかけましてJAF、一般社団法人日本自動車連盟が全国的に調査しました結果がそういうふうな実態を明らかにしてまいったということです。 昨年、2018年の全国平均は8.6%、これは1,000台のうち、86台しか止まらなかったということであります。横断歩道とは何かという意味からすれば、本来100%の停止率でなければならないわけでありますけれども、そういう中で栃木県は0.9%、何と1,000台のうち、9台しか停止してくれなかったという調査結果だったわけであります。 そもそもこの低い全国平均のさらに10分の1、これにはさすが、下野紙によりますと、福田知事もこれはさすがに恥ずかしいと。だから、本当に「止まってくれない栃木県」、これを何とか皆さん、返上しましょうというような、そういう力を込めていきたいという、そういう知事の談話が載っておりました。そして、その結果を受けまして、栃木県警は「止まってくれない栃木県」からの脱却を目指そうと活動を強化し始めておるわけです。 知事も言われているくらいですので、野木町としても取り組まれることも求められておると思います。町の対応、対策について伺います。 さらに、2つ目といたしまして、歩道の連続性ということについて伺います。 歩行者は歩道がある道路におきましては、原則歩道を通らなければなりません。町内には両側に歩道がある大通りが何本もあり、通学路にもなっております。その大通りと交差する信号機のない交差点において、歩道の連続性が切れてしまうという状況がたくさん見受けられます。 歩行者の安全のために、歩道の連続性を持たせることが重要ではないかと思います。横断歩道の標示、これが必要なのではないかと思いますが、町のお考えと今後の対策について伺います。 3つ目といたしまして、交通量が多いにもかかわらず、歩道がない道路の安全策について伺います。 町内には歩道のない道路も多く、そこが通学道路にもなっております。特に両側に、また片側に住宅がある、つまり本当に、本来ならば、その地域の道路、コミュニティー道路というような、そのものにしていってほしい道路において、路側帯の白線標示、これが非常に車道の幅をとるために、非常に片側に追いやられて小さくなっている、そういう状況があるわけであります。やはりそのあたりの路側帯の白線標示、またセンターラインのあり方、こういったものを歩行者優先、歩行者の安全第一で見直していただきたく、町の考えを伺います。 4つ目といたしまして、役場前の道路を暑い夏にも対応できるすてきな道路にしませんかという提案であります。 役場東側、中央通りに面した星宮神社交差点から役場西側の富士見通りに面した総合サポートセンターに至る道路には歩道はありません。しかし、中央公園やまた役場という公共敷地、公共用地がある通りであります。そこの公共用地、公共敷地の一部を活用して、そこには木陰ができる樹木もありますので、その木陰を活用した片側だけの安全・安心の、また夏、少しの区間でも涼をとって歩ける、そういう歩行者空間の創設を提案したいと思いますが、町の考えを伺います。 大きな質問、2つ目といたしまして、原爆記念日の黙祷の実施について伺います。 私はことしたまたま、日本の原水爆禁止運動は1954年のビキニ環礁、ここでのアメリカの水爆実験、これで日本のマグロ漁船が何隻も被爆した。そして、もちろん亡くなった方もおりますし、その後、原爆症に苦しめられて、50代、60代の若さで本当に死んでいった。そういうふうな方がいらっしゃるということでの認識はずっと思っておりましたけれども、ことしの夏、たまたま新聞を読んでおりましたら、私は第2福竜丸の被爆のことしか、実は余り頭になかったんですけれども、全然名前を知らなかったそのマグロ漁船、これをしかも、要するにアメリカが、ここは水爆実験を自国がやるから、その危険ですと言ったところ以外のところで操業していて被爆した。そういう日本のマグロ漁船の船員、この方が何人か仲間を募って、たしか高知県のほうだったと思いますけれども、今現在、裁判を起こしております。 そういう中で、その思いは何しろ仲間の死を無駄にしたくない、本当に無念の思いで死んでいった仲間をやはり自分が生きている限り、何とかこの核兵器の廃絶、こういうことにつなげていきたい、そういう思いから、あれからもう70年近く、ビキニ環礁からの実験からたつわけでありますけれども、そういう思いから、今、裁判に踏み切っているという記事をたまたま拝見いたしまして、何かとても心を動かされました。そういうことで質問したいなと思いまして、質問させていただきます。 趣旨は、原子爆弾の恐ろしさを後世に伝えていくため、8月6日及び8月9日の両日、黙祷を野木町としても実施するということを提案したいのです。町長のお考えを伺いたいと思います。 以上、総括質問といたします。 ○議長(黒川広君) 町長。     〔町長 真瀬宏子君登壇〕 ◎町長(真瀬宏子君) 宮崎美知子議員のご質問にお答えいたします。 まず、歩行者優先の道路行政についてのご質問のうち、車社会において横断歩道は歩行者が安心して横断できる歩行者優先区域です。しかし、日本、特に栃木県においては車が止まってくれない横断歩道が問題になってまいりました。栃木県警は現状打開に取り組まれていますが、町として取り組まれることは必要だと思います。町の対策について伺いますのご質問にお答えいたします。 平成30年8月から9月に一般社団法人日本自動車連盟において実施しました信号機のない横断歩道における車両の一時停止率が栃木県は0.9%と、先ほど議員もおっしゃいましたが、全国でも最低の停止率でありました。その防止のための対策として、栃木県警ではポスター、パネル、チラシ等を作成し、ドライバーの皆様に周知を行っているところでございます。 町では毎月1回、交通事故を防止するために、小山警察署、交通安全協会、野木交番連絡協議会、安全運転管理者協議会並びに議員の皆様にもご協力いただいておりまして、町の職員も参加しながら、駅の東西にわたって運転者の皆様に対して早朝啓発活動を行っております。このほかにも、自治会、老人会、分館等の行事などで、交通事故防止のための啓発活動を行っております。 また、町としましては、優先的に通学路の安全を第一に町内の道路インフラの整備を進めているところです。しかしながら、8月末日現在において、野木町内でことしは3名の死亡事故が発生してしまい、大変ゆゆしき事態であると認識しております。 今後も、小山警察署や関係団体の皆様と連携を図りながら、交通事故抑止に努めてまいりたいと思っております。その中でも、特に高齢者や児童、幼児など弱い立場にある人たちへの運転者の皆様の優しいマナー、スリーS、つまりシー・スロー・ストップの原則を徹底し、運転者が横断する高齢者や幼児等に対して、町としましても、見る・シー、スロー・減速する、ストップ・停止するという横断歩道での大原則を重点的に啓発してまいりたいと思っております。 次に、信号機のある交差点の横断歩道であっても、歩行者は交通弱者ですが、歩道がある大通りでも車道と交差する地点は歩道が途切れるため危険です。歩行者優先の町道路行政の一環として、歩道の連続性が必要だと思います。町の対策について伺いますのご質問にお答えいたします。 議員のおっしゃる歩道の連続性を確保するには、歩道と平行に横断歩道を設置することが有効だと思います。町内でも交通量の多い道路の交差部分につきましては、横断歩道が設置されております。 なお、横断歩道につきましては、警察における設置基準がございますので、町としても警察と協議を行いながら要望してきております。その中で、全ての要望が通るとは限らないのが現状でございますので、この点についてはご理解いただきたいと思います。 また、歩行者の皆様におかれましても、交差点では左右目視確認の励行をしっかりとしていただき、ご自身の安全を確保していただくよう、さらに町として啓発してまいりたいと思っております。 次に、歩道のない道路も通学路とされています。両側または片側に住宅のある道路の標示及び横断歩道の設置については、歩行者の安全第一で進めていただきたいと思います。町の考えを伺いますのご質問にお答えいたします。 町では、安全安心のまちづくりを推進しているところです。その中でも、通学路の安全点検や危険箇所改善等を交通安全プログラムに基づき随時行っているところでございます。昨年度は、学校や保護者の皆様立ち会いのもと、9月に通学路安全点検を行い、改善箇所のご指摘をいただきました。本年度はそれに基づき、路面標示の書き直しなど対応を実施してまいります。 議員ご質問の道路標示につきましては、通学路においての要望等を踏まえ、路側帯に歩行者、自転車保護のためのカラー舗装施工等について警察と協議し、必要な箇所については対応していきたいと考えております。 また、横断歩道の設置につきましては、先ほどもお答えいたしましたように、警察での設置となりますので、地域の方から要望書の提出などの相談をいただいた場合には、小山警察署にお話をさせていただき対応しております。 今後も、歩行者の安全確保は重要と思いますので、安全安心のまちづくりを引き続き推進してまいりたいと思っております。 次に、星宮神社交差点から中央公園に至る道路に歩道はありませんが、公園と役場の木陰を活用した片側だけの歩行者空間創設について、町の考えを伺いますのご質問にお答えいたします。 町ではよりよいまちづくりを目指し、野木町都市計画マスタープランを策定し、都市整備の指標としております。計画には既存道路を活用した歩行者空間の確保、自然環境、河川空間等を生かした散策路等の整備により、歩行者を優先した道路づくりを進めるとともに、野木駅など人が多く集まる地域から観光施設を結ぶ回遊性のあるネットワークの形成を目指すとあらわしております。そのことにつきましては、歩行者優先の考え方は総括尊重されるべきものというマスタープランの計画からも読みとれることは確かでございます。 議員ご質問の役場の敷地、丸林中央公園につきましてのご提案でございますが、将来、庁舎の改築や改造などにあわせて、全体計画の中で歩行者空間の創出という点につきましても、改善できるかどうか研究してまいりたいと思っております。 次に、原子爆弾の恐ろしさを後世に伝えていくため、8月6日と9日の両日、黙祷を実施することを提案いたします。町長の考えを伺いますのご質問にお答えいたします。 さきの大戦から74年の歳月が過ぎ去りました。私は決して悲しみの歴史を繰り返してはならないとの強い決意のもと、今後も恒久平和を目指してまいります。 さて、野木町では昭和59年9月25日に日本国憲法の理念に基づき、「非核三原則を永久に堅持するために全住民運動を展開することを宣言する」と非核宣言を決議いたしました。さらに、平成26年度から、平和の大切さ、命のとうとさを学ぶために、広島平和記念式典に私及び町の職員並びに町内の中学校の先生、また主役であります中学2年生が参加しております。式典に先立ってパネル展示や体験講和等で学習し、現地でさらに実際の惨状を肌で感じ、原子爆弾の恐ろしさを学びとっていただいております。派遣後は報告会を開いて、命のとうとさと平和への誓いを全校生に広めていただいております。 また、さきの大戦の記憶を風化させることなく、次世代に提唱していくために、毎年8月15日午後零時をもって戦没犠牲者に対して哀悼の意をあらわすために、庁舎内で1分間の黙祷を実施しております。 今年度は広島市長、長崎市長から全国の知事宛てに、原爆死没者の慰霊及び平和記念の黙祷の町民、職員への周知に対しての依頼があり、町役場におきまして、職員及び来庁者が、広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分、長崎に原爆が投下されました8月9日午前11時2分に1分間の黙祷を行いました。 町としましては、引き続き町役場において職員や来庁者の皆様とともに、終戦記念日である8月15日と原子爆弾が投下されました8月6日と9日の両日に黙祷を実施してまいりたいと考えております。 さらに、平和を願う祈りの輪が全町民に広がるように、来年度からは広報等で呼びかけ、より多くの町民の皆様に黙祷の実施をお願いし、痛ましい記憶を決して忘れることなく、また原子爆弾の恐ろしさを後世に伝えていくためにも、黙祷は呼びかけながら、庁舎内では引き続き実施してまいりたいと考えております。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) まず、大きな質問1点目について再質問をさせていただきます。 まず、止まらない横断歩道、これというものに関して、本当にその止まってくれないということがどれほど危険かということに関して、それとも関連する記事内容なんですけれども、昨年の11月の下野紙なんですけれども、記載があります。 この栃木県内におきまして、信号機のない横断歩道で車にはねられた歩行者の事故、2013年から5年間の間に158件だったということです。そして、10人が亡くなられた。その事故を分析すると、衝突直前の速度は、半数が時速50キロ以上、全く徐行する様子もないという状況でぶつかったということですね。信号機のある横断歩道での事故に比べて、死者の割合が3倍に上ったという、そういう下野新聞の記事がありました。 このように、本当に本来ならば横断歩道を渡っていれば、ちゃんと車が止まって安全に渡れる。そういう本当に数少ない空間であるにもかかわらず、そこを渡ったがために、そういう事故に遭って命を落とす、こういうことが本当にこれからは絶対にあってはならないと思うんです。 それで、先ほど町長は答弁の中で、優しいマナーというような表現で発言されたと思うんですけれども、私は、これは止まる、停止するというのは、これマナーではなくてルールだと思っております。実際にルールであるか、マナーであるか、このあたりは、町としては、町長は先ほどそのようにお答えになりましたけれども、町はこの横断歩道の手前でその停止をするんだと、人が渡ろうとしている、そういうふうな場面においては停止をするんだということはマナーなんでしょうか。それともルールなんでしょうか。どちらだという認識、またその根拠について、町はどうお考えですか。 ○議長(黒川広君) 総務課長。 ◎総務課長(寳示戸浩君) あくまでも信号機のない横断歩道のお話ということだと思いますけれども、マナーというのも運転者が守らなければならないものの一つということで、非常に重要なことということで、町長のほうから答弁をさせていただいたと思います。 議員のほうでルール違反ということですけれども、このルールというのは法律のことということで、法律違反じゃないですかという意味でおっしゃったものというふうに思います。 これについて、町はどう考えるかということではなくて、法律のほうを確認させていただきますと、こちら明らかに道路交通法違反ということになると思いますので、従わなければならないものと思っております。 道路交通法の38条ということになりますけれども、信号機のない横断歩道では、「横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車がないことが明らかな場合を除き」とあります。つまり、信号機のない横断歩道、こちらを横断する歩行者や自転車がある場合には、1つは、横断歩道の直前で停止することができるような速度で進行しまして、また横断歩道の直前で一時停止し、その通行を妨げないようにしなければならないというふうに決められているというふうに認識しております。 こちらに違反しますと、横断歩行者等妨害等違反ということになるようでして、例えば、普通車の場合ですと9,000円の反則金、違反点2点になるというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) この横断歩道を渡ろうしている人がいる場合、またそのときには必ず停止をしなければいけない。これはマナーではなくて交通ルール、道路交通法、先ほど課長が道路交通法38条とおっしゃいましたが、38条にきちんと規定されているルールなんですね。ですから、これは、マナーはもちろん守らなきゃいけない、やらなきゃいけないことですけれども、決して罰せられるものではない。ある意味では心の問題。だけれども、ルールは、これは守らなければ罰せられる、そういうルールなんですね。ですから、本当に一時停止をしない、これが0.9%。こういう栃木県は恥ずかしいというよりも、本当にそのルール違反を平気で犯していると、そういうふうな栃木県の状況をやっぱりちょっと改めて考えなければいけないと思います。 そういう中で、やはり私は本当に、今は何しろ0.9%、1,000台のうち9台しか止まらないわけですから、その実態というのは2019年の今日においても大して変わっていないと思うんです。だけれども、それをさらにやっぱり優しい、そういう、それこそ優しい栃木県にするためにも、その停止率を長野県が58.6%、586台止まっているわけですから、それをまず目指してやっていくためにも、私は野木町としても本当に力を入れていかなきゃいけないのではないか。先ほど町長から3名、ことし亡くなったということをお聞きしましたけれども、交通事故の本当に被害ほど、私は悲惨なものはないのかなと思っております。 ですから、本当に交通事故を減らす。そのためにはルールを守る、そういう啓発、これが重要なんではないかと思います。その啓発について、もちろん県警は啓発をしよう、また運動をしようということですけれども、その県警に協力するというだけじゃなくて、もっと野木町としても積極的にこういうことをやっていこう、こういうお考えというのはありませんでしょうか。端的で結構ですので、お願いいたします。 ○議長(黒川広君) 総務課長。 ◎総務課長(寳示戸浩君) 町長答弁でもありましたように、栃木県警ではポスター、パネル、チラシ等のさまざまな啓発手段を使いまして、県民への周知活動を行っているところでございます。 また、この秋の交通安全運動、こちらは9月21日から30日まで行われまして、私どもも26日にはきらり館のところで交通啓発活動をやるわけですが、この交通安全運動の一環としまして、9月25日、これは「止まってくれない栃木県」からの脱却強化の日としまして、啓発活動を推進していくということになってございます。 町としましても、県警と連携、協力しまして、そういった啓発活動をともにやっていく中で、町民の方々の意識啓発を行っていきたいと思っておりまして、先ほどルール違反という話で、私のほうもその認識があるということを申し上げましたが、マナー、こちらが悪いという中には、こういった法律の存在もなかなか認知されていないというところもありますので、その交通安全意識の啓発、あるいはマナーの向上というのも大変重要なことかというふうに思っております。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) 本当にこれは、決してマナーというような問題ではなくて、ルールなんですというその意識、これがやはり非常に弱いのではないかというふうに、今、課長おっしゃいましたけれども、私もそのとおりだろうと思います。当然、免許証を取得するときには、そのような勉強をしてくるはずなんですが、やはりどこかで置き忘れてしまっている、そういう実態が私も含めてあるのではないかと思います。ですから、私はやはりその啓発、これを、もちろん県警は「止まってくれない栃木県」を返上しようということでやるわけでありますけれども、野木町としても、やっぱり積極的にやっていただきたいなと思うんです。 特に実際のその実践としまして、啓発というだけじゃなくて実践として、例えば職員が率先して、この横断歩道のところを渡ろうとする人を見かける場合、自転車が止まって渡ろうとする人を見かけたとき、まず職員みずからが止まりましょうと、対向車が来ていて、その車が止まるかどうかわからない。だからちょっと不安だなと思いつつも、まず止まりましょうというようなことをぜひやったらいかがかと思いますが、町長、いかがですか。端的で結構ですので、時間もないので、すみません、端的で課長、結構ですのでお答えください。やる、やらないで結構です。 ○議長(黒川広君) ちょっとお待ちください。 宮崎議員、端的かどうかは質問者が言うことじゃなくて、私のほうで整理しますから。端的ということは言わないでください。 総務課長。 ◎総務課長(寳示戸浩君) このことにつきましては、まず忘れないようにもう一度確認したいんですけれども、信号機のない横断歩道の一時停止ということですから、このことでは明確な法律違反ということになるということは、私のほうで先ほど申し上げました。これは率先して取り組む、取り組まないという問題ではなくて、一時停止は必ずしなければならないという認識を持つように職員にも周知いたしまして、必ず実行するように徹底してまいりたいと思います。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) 今、総務課長の答弁を聞きまして了解いたしました。ぜひそのように実施していくことによって、まず一から、自分たちから始めましょうということでやっていきたいということでお願いしたいと思います。 続きまして、歩道の連続性ということに関してお伺いしたいと思います。 先ほどの町長答弁を聞いていますと、余りにもちょっと消極的だなというふうな印象を受けました。やはり本当に歩道を歩く、これが一番の歩行者の安全通行なんですね。ですから、その歩道と歩道が、車道が交差することによって途切れていってしまう。これが、例えば私の一番日常的に使っております富士見通り、ここでも何箇所もあるわけです。その何箇所もある中で、やっぱりここだけはせめて、今はついていないけれども、連続性を確保するために横断歩道を設置すべきだというところが何箇所かあります。 例えば、富士見通りの南のほうから行きますと、私、今、卯の木自治会というところに住んでいるんですけれども、卯の木自治会に入り口が2本あります。少なくともそのうちの1本、これは松原と通じている入り口、交差点なんですね。そこは子供たちが、皆さん、立哨当番で朝、お母さんたちがあそこで止まって安全に渡らせているんですけれども、やはり非常に危険なところです。それから、そこからもうちょっと先の杏林製薬の高良神社に入る道なんですけれども、ここもやはり松原と通じているところですので、非常にそこもすっと車が入ってきます。そこと連続していますけれども、連続したその2カ所ですね。 それから、私、最近、非常に気がついたんですけれども、佐川野踏切から富士見通りに抜けたときに、いなばクリニックのところには、確かに富士見通りのところには1本だけ横断歩道があるんですけれども、あれがないんですね。要するに、歩道の連続性があそこは西側はずっと歩道ですので、でもこちら側は歩道と歩道の連続がないわけです。そこのところに横断歩道がないんです。 それで、実は昨日だったんですが、私の前を走っている車がたまたま左側に自転車に乗った女性の方が来て止まって、その人は自分が先に行こうか、先に行くまいか迷っているんですけれども、でも結局その車は止まりませんでした。結局、その女性の方は富士見通りの東側のところをまたさらにセレモニー千代田のほうに向かって自転車で進めておりましたけれども、そんなふうにして、そこに横断歩道を置くことによって、その自転車、女性は連続して渡れるわけです。だけれども、それがないためにちゅうちょしてそこに止まっている。当然ながら、車の人も、要するに横断歩道がないから自分たちが優先ですから、優先ということはないけれども、基本的にそういう認識がちょっと弱くなりますので、そんなふうにしてそのまま行っちゃうわけです。ですから、私は今の言ったとおり。 それから、あともう一つは馬乗道踏切です。そこに行く交差点です。そこはあるのかな、そこはありましたね。失礼しました。そこは横断歩道の連続性はありましたね。 いずれにしましても、本当にそういうふうな、全てとは言わないけれども、すごく重要な箇所が何箇所もあります。せめてそこは、町としてここは危険なところだから、危険というふうな認識だから、警察に対してやっぱり横断歩道を、歩道の連続性を確保するために設置してもらいたい。こういうことを強く町として要求する。住民が言ってきたから、それにかわって言うんではなくて、町として言う、現場を確認して言う、そういうことが必要なのではないかと思いますが、都市整備課長、いかがですか。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 先ほどご指摘いただきました3カ所のポイントあるかと思うんですけれども、議員ご承知のように、横断歩道の設置の権限が警察にあるということで、町が独自には設置できないということはもうご承知いただいているかと思うんですけれども、危険箇所の点検などは毎年行っている状況がございますので、それを踏まえまして、警察のほうに相談して進めていく形になろうかと思っております。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) 私はたまたま身近な道路ということで富士見通りしか申しておりませんが、これは全町的な問題です。ですから、そういう意味で、通常点検しているとおっしゃいますが、やはりこういう質問を受けたら、積極的にもうきょうからでも、明日からでも現場に行って、全町の道路のそういう状況を確認する。このくらいの積極性、これがなければ、本当に町民の交通安全にかかわる安心・安全、こういうことがないのではないでしょうか。 実際に栃木県警がつけるとしても、それをつけるべきだと、そういうことを進言するのは、栃木県警は一切そういうことはありませんので。ですから、やはり野木町行政がそういうことを県警に言わなければ、県警を動かすこともできないわけです。ですから、本当積極的に、誰のために、町民のためにやっていただきたいと強く思います。ぜひその点検は、年間されているんでしょうけれども、積極的に、本当に今すぐにでもやるくらいの気持ちで現場に行って確認してもらいたい、そういうことをまずこの点ではお願いしておきます。 続けて、時間もなくなってしまいますので、この役場前の道路です。ここについては先ほど町長の答弁で、要するに野木町役場の改築、そんなふうな時を捉えて、そのときはそのときで検討してみますというような趣旨のご答弁なのかなというふうにお聞きしたわけですけれども、それはそれで受けましたけれども、私はやはり今、野木町も観光の町というようなことをおっしゃいますけれども、やはり人に来てもらう町という意味では、私はもっとこの役場とか中央公園とかあれというのは、いわば野木町の、ある意味では公共的な顔ですよね。野木町の中の中枢的な部分ですよ。いろんなにぎやかなところありますけれども、いわゆる官公庁街なんですよ。そこが、その道路に歩道がないとしても、それはもう昔からの道路ですからないというのはわかります。 だけれども、私は質問したのは、何よりも公共空間がずっと並んでいる、その通り。ここにおいて、要するに考え方を変えるだけで、本当に非常にいい景観、都市的な景観をつくれるし、それこそ今、暑くて暑くて外にも夏なんか出られない。私は先ほど言いましたように、人は右側を歩くわけですから。例えば、左側に緑陰があって、そこ歩きたいと思っても、基本的に人が歩くときには右側ですから。だから、緑陰の中を歩けない時間帯もあるでしょう。そういう中で、やはりここの通りは、今提案している通りは、本当に町の考え方、そういう、ある意味では何というんでしょう、そういう考え方で随分変わると思います。 私はちょっときのう、自分が質問するところの場所をずっと点検して回ったんですけれども、野木町の今の役場正門の左側、ここには放置自転車が大体今50台近くずっと置かれています。それから、物置もありますし、その物置の周辺には幾つかのものが雑多にこう捨てられているというか置かれていて、非常にある意味では雑然としているわけです。野木町役場の玄関の人目に、はっきり言って触れるところではありません。ブロックにさえぎられておりますので本当に隠れているわけです、そういう実態が。 でも、私は役場というのは、役場の敷地も含めたこういう公共用地というのは、私は現在働いている、要するに町の職員だけのものとか、我々も議員で来ていますけれども、そういうふうな特定の、特別の人だけではなくて、何よりも町民の財産だと思っています。ですから、ある意味では町民の財産を本当にきれいに使う、きれいにしておいていただく、これは物すごく町民にとっては、美しいということは誇りですから。ですから、やっぱり今の状態でもまず整理をしてもらいたいと思います、本当に。 その上で、本当にあの敷地、役場の左側ですね、右側はちょっと盛り土があってなかなか難しいなと思ったんですけれども、左側のほうは非常にある程度のブロックを残して、土どめを目的に残せば、本当にブロックとブロックの一部を外したり、フェンスを外すことによって、あの桜の下を人が行き来できる、そういう空間をつくれるんではないかと思います。つまりそのように大勢の人がこの役場敷地の一部を、自分たちの歩いてもいい空間として歩くことによって、やはり美しくもなる。そういうふうな効果があると思います。 そしてまた、線路西側の中央公園のほうですけれども、ここも一部学童野球などもやられるところは、バックネットがありますね。そこと、それからもう一つ、数メートル間隔でフェンスがあるわけですけれども、あのあたりだって実際はとったっていいと思うんですよね。それからあと公園の東側ですか、入り口の東側あたりだって、そのフェンスを移動するというだけで、本当に木がありますので、その下を歩ける。そういう空間がつくれるのではないかと思います。これはそんなにお金をかけてなくてもつくれるのではないかと思います。 そのあたりのことは、私、本当にこれ役場の改築というのは、正直言って、我々が生きている間はないというふうに思っています。そのためにいろんな改修しているわけですから。だけれども、本当に今ある状況をやっぱり町民のために、要するに公共の敷地を開放し、そしてまた気持ちのいい、短い距離であっても、町民の方に気持ちよくそこを歩いてもらえる、その効果は非常にあると思うんですね。ですから、そういうことをもっと考えてもいいのではないかと思うんですが、改めて、私の今の発言を聞きまして、どなたか答えてください。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 役場敷地及び中央公園の歩行者空間の創出についてのご質問にお答えさせていただきたいと思います。 先ほど町長答弁にもございましたように、役場敷地や中央公園の歩行者空間の創出につきましては、将来、庁舎等の改造、改築などにあわせまして、全体計画の中で改善、どのような改善ができるか研究したいと考えている状況でございますけれども、その改善等の際には、役場敷地のブロック塀、それから公園のフェンスの撤去なども必要になってくるようなことと考えてございます。 また、歩行者空間を創出する公園の具体的場所等についてのご質問もあったかと思いますけれども、現在、公園の木が道路の近くまで植栽されている部分もございまして、歩くスペースとして狭い部分も一部あろうかと思っております。歩行者空間の創出につきましては、道路際に限定せず、既存の公園の中の園路もございますので、その活用も含めて考えていく必要があろうかと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) 何度も申し上げておりますように、この役場前の通り、ここは本当に野木町にとって野木駅からずっと来て役場前の通り、ここには本当に今、総合サポートセンターも、ことし4月から稼働いたしまして、要するにこれから高齢者とか障害者とかいろんな方がそこに見えられる。でも、歩道がない。そういうふうな状況もあります。そういった中で中央公園、どのくらいの、例えば、少なくても全部の今、私が申していますところを一気には全部できないかもしれませんが、線路側、西側のその中央公園、このあたりについては、私は本当に、要するに現実的な検討をしても十分いいのではないかというふうに思うんですね。 今、それで都市整備課長に伺いますが、今、中央公園の年間管理料というのはお幾らなんですか。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) すみません、年間管理料と申しますと、樹木の管理費に限定した形でよろしいでしょうか。 ○議長(黒川広君) 宮崎議員、明確に今の回答をしてあげてください。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 30年度の決算ベースでございまして、中央公園の樹木管理業務は約470万円となってございます。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) 約500万円、税金を投入して中央公園の植栽を管理してもらっているわけですよね。そういったものですけれども、もちろん、だから公園に来る方にとっても、そういう管理費、管理していること事態が恩恵を受けているわけですけれども、公園に来る方だけじゃなくて、その近くの道路を通る方にとっても、公園の一部を通れる、そういう空間をつくることによって、さらに多くの方にその税金が生かされる、そういうふうな考えのもとに、やはり私はそれこそいい町をつくっていっていただきたいなというふうに思っております。 時間もあと5分になりましたので、次、黙祷のほうについて伺いたいと思います。 町長は先ほど、来年度から実施するということですけれども、これは県内の自治体がほとんど実施するということでよろしいんでしょうか。 ○議長(黒川広君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(石渡真君) こちらの黙祷につきましては、それぞれ広島、長崎両市長、または両知事のほうから各都道府県知事のほうに黙祷のお願いということで来てございまして、それを栃木県知事のほうから各市町のほうに通知が来るというふうな形になってございますので、一応お願いという形でございますから、全部やるとかという形じゃなくて、そういったやる自治体と、市町によって異なるということで考えております。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) その黙祷の実施方法なんですけれども、やはり8月6日は8時15分、そして9日は11時2分、この時間に合わせて黙祷をしていただくということが目的だと思うんですけれども、その時間に合わせるという形を町は事前に町民にお知らせするというだけで事が足りるということで認識しているということでお伺いし、町長の答弁を聞いたわけでありますけれども、例えば、県内でもいいですし、ほかのところで違った方法でやっているところ、こういったところを調べられたことがありますか。また、それはまだ最近のことだから調べていないんでしょうけれども、これから調べる、そういうお考えはありますか。 ○議長(黒川広君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(石渡真君) 今回の8月6日と9日の黙祷につきましては、ことしになって初めて両市長、それと知事から通知が来たということもありまして、今までは8月15日に黙祷のほうを実施しておったわけですが、今のところ各市町、県のほうでも、その6日と9日の日の集計をとってございませんので、これからそれぞれの市町がどういった対応をしたかという情報が入ってくるかというふうに考えております。 ○議長(黒川広君) 宮崎美知子議員。 ◆14番(宮崎美知子君) 今、政府の安倍首相は、この核兵器廃絶ということに対しては全くやる気がありません。一昨年の7月ですか、核兵器禁止条約が国連で採択されましたよね。50カ国の批准があれば、2020年、被爆75周年ですけれども、来年に向けてそれを条約として発効していきたいというふうに思って、署名したところは思っているわけですけれども、日本の政府は、被爆国でありながら全くやる気がないわけです。 でも、今回、そのように広島市長と長崎市長のそのような黙祷を、せめて自分たちの思いをやっぱり酌んでいただきたい。そしてまた苦しかったことをわかってもらいたい。それから、これからも絶対に、先ほど町長が言われましたように、恒久平和、核兵器など絶対使ってはならないんだという、そういう思いが非常に強いわけです、広島市長も、長崎市長も。特に広島市長などは記念式典の中で、非常に、安倍首相を別に批判したわけではありませんけれども、迫りましたよね。テレビ中継されましたけれども、迫っておりました。要するに、核兵器禁止条約になぜ日本は批准しないのか、そういうことでいいのか、もっと核兵器廃絶の世界的なリーダーシップを日本の政府こそとるべきではないのか…… ○議長(黒川広君) 宮崎議員、わかりますけれども、野木町の今の質問に絞ってくれますか。 ◆14番(宮崎美知子君) すみません、議長…… ○議長(黒川広君) 演説じゃないのでお願いいたします。 ◆14番(宮崎美知子君) そういうふうなことを言われたわけですが、その方々の思いを受けて来年から始まるということですけれども、町長にお尋ねいたします。そのあたりの核兵器禁止条約、これについては、町長はどのようにお考えでしょうか。広島市長、長崎市長と同じ気持ちでしょうか。 ○議長(黒川広君) 申しわけありません。宮崎議員。持ち時間が超えましたので、これで宮崎美知子議員の一般質問を終了します。 ここで暫時休憩をいたします。 会議は午後1時から再開いたします。 △休憩 午前11時55分 △再開 午後1時00分 ○議長(黒川広君) 休憩前に復し会議を開きます。 引き続き一般質問を行います。--------------------------------------- △松本光司君 ○議長(黒川広君) 3番、松本光司議員の質問を許します。 松本光司議員。     〔3番 松本光司君登壇〕 ◆3番(松本光司君) 皆さん、こんにちは。 議長の許可をいただきましたので、通告書に沿いまして総括質問をさせていただきます。 1番目としまして、高齢者の安全運転支援について質問いたします。 最近、相次ぐ高齢ドライバーによります死亡事故が後を絶ちません。ことしに入り4月には、池袋で87歳の高齢者の運転する車が横断歩道に突っ込み、母子2人のとうとい命が亡くなった悲惨な事故があり、続けて6月には、福岡市で交差点にワゴン車が猛スピードで突入し、高齢ドライバーが死亡した多重事故があり、テレビを通して事故の瞬間映像が私たちの脳裏に焼きついていることと思います。 このように、4月以降、高齢ドライバーによる死亡事故は急増し、加害者になるのは心配で、免許の自主返納が過去最多、県内上半期で前年比2割増となったとの新聞報道がありました。 我が町の70歳以上の免許返納率は平均で0.3%であります。全国では75歳以上になりますが、5.4%であります。これと比較しますと、いかに我が町において車は病院や買い物などに欠かせない生活の足であり、マイカーなしでの生活は考えられないことを示しております。 そこで、(1)運転免許を自主返納する高齢者への移動手段をどのように確保するのかのうち、①デマンドタクシーの利用状況と②今後のあり方について伺います。 次に、交通安全白書によりますと、全国の交通死亡事故はこの10年減少していますが、75歳以上の高齢ドライバーによります死亡事故の割合が増え続けており、県内でも同様に推移しているとのことであります。75歳未満の運転者と比較して、免許人口10万人当たりの件数が2倍以上多く発生しているとのことであります。 こうした状況を踏まえ、国は17年施行の改正道路交通法で、75歳以上の免許保有者は違反時や免許更新時に認知症、認知機能検査を受けることを義務づけいたしました。実際、免許を更新する70歳以上の人に義務づけられた高齢者講習では、車庫入れやS字、脱輪など運転ミスを犯し、運転技術が思うどおりの運転ができなくても、認知症やてんかんなどがなければ免許は更新されており、今や高齢ドライバーの安全対策及び安全運転支援の取り組みは待ったなしの課題となっております。 そこで、高齢者に向け、安全機能を備えた車種のみを運転できる新たな運転免許の創設に向けて、国は準備を進めております。今持っている免許と取りかえるかどうかは、本人が選べるようになるそうであります。 それでは、相次ぐ高齢ドライバーによります重大事故を防ぐにはどうすればいいのか、交通事故の原因について研究している専門家によりますと、高齢者のドライブレコーダーに記録された運転映像から特性を分析した結果、次のように指摘しております。 1つ目が脳の処理能力の低下であります。これは、交差点などで対向車が視界に入っても、脳の処理能力の低下のため、判断したときの状況と動くときの状況がずれており、そのため体に指令を出すのがとっさのときに遅くなり、信号、対向車、歩行者、自転車など、複数の情報を総合して判断することが難しくなって、衝突事故の確率が高くなるとのことであります。 2つ目が身体能力の低下です。身体の可動域が狭くなって、全身で後ろを向かないといけないとき、自分が踏もうとしたブレーキよりも右足がちょっと右にずれているので、アクセルを踏むことにつながり、踏み間違いが発生するということです。平成28年、下野市内の病院の駐車場において、このことにより死亡事故が発生し、最近もコインパーキング場で同じようなことの事故が起きております。 3つ目が目の能力の低下であります。視力等が弱まることで、周囲の状況に関する情報を得にくくなり、明るさに対して順応ができず、判断に適切さを欠くようになり、事故のリスクが高まるという3つであります。 この以上のことを踏まえ、高齢者が陥りがちな危険な運転を避ける安全運転技術を身につけるには、まず自分の弱点を自覚することが重要であると指摘しております。 例えば、ドライブレコーダーに撮影された映像を専門家に分析を依頼し、事故につながる運転のくせなど、チェックしたデータを参考に自分の運転の特性に気づき、安全な運転に反映させる方法であります。 また、脳の処理能力の低下防止にTMTB(トレイルメイキングテスト)があります。とっさの場面に危険を回避できるようにするトレーニングであります。さらに、身体能力の低下防止には、高齢者のための安全体操があります。ほかにもルールを守ることで事故ゼロを目指し、昨年の春、富山県で始めた「やわやわ運転自主宣言」などがあります。 このように高齢者の安全運転を支援するには、いろいろな取り組み方があります。そこで、我が町も高齢者が日々安心して安全運転ができるように、安全運転支援が喫緊の課題であると考え、(2)高齢ドライバーの安全運転支援策として、現状と今後の取り組みについて伺います。 2番目、定住促進事業のPDCAサイクルについて質問します。 先月、ダイヤモンドオンラインによります「本当に魅力ある市区町村ランキング・ベスト5関東編」の発表があり、栃木県の本当に魅力ある自治体ベスト5の1位に野木町が選ばれました。2位は宇都宮市、3位が下野市であります。地域基盤や教育など、地域の人を引きつける魅力を示します地域力フロー指標がトップであります。野木町は県の南端に位置し、近年では宇都宮線と湘南新宿ラインや上野東京ラインとの直結による東京都心部のベッドタウン化が進んでおり、教育の分野は全国15位の評価となっていることが理由のようであります。野木町の特徴を捉えた示唆に富んだトピックスであります。 私も32年前、埼玉の所沢から移住した新住民であります。選んだ理由としまして、宇都宮沿線で駅前に整備された大型ニュータウン、ローズタウンは目の前に公園、幼稚園、小学校、病院、郵便局、スーパーと生活に必要な施設が全て徒歩圏内に集中し、安心して子育てができるすぐれた住環境と教育環境が整った夢の住宅地でありました。また、満員電車の地獄から解放され、いつでも座席に座れる通勤は最高の魅力でありました。しかも、14年間も住みなれた都会の喧騒から離れ、休日は小鳥がさえずり、花や木々の香りをかぎながらの生活が保障され、自然と一体感が満喫できる豊かな自然環境に癒される安堵感でありました。 当時のローズタウンは、ローンタウンとも言われ、子供たちのにぎやかな響き渡る遊び声は町の発展を象徴しておりましたが、現在は老人タウンとなり静まり返っております。しかし、今回のこの評価は、やはり今でも都心に近い地の利は県内随一であり、その魅力は不動であると確信するとともに、いや、増して希望が湧いてきました。 そこで、その移住体験を踏まえ、野木町定住促進補助金について、目的と業績評価及びさらなる見直しについて伺います。 3番目、産後ケア事業の実施について質問します。 かねてより訴えてきました産後ケア事業がいよいよ10月からスタートするに当たり、本年度4月から開始しました産後鬱対策の産婦健診の拡充について伺います。 以上で、檀上での総括質問を終わります。これより一般質問席から個別質問いたします。 ○議長(黒川広君) 町長。     〔町長 真瀬宏子君登壇〕 ◎町長(真瀬宏子君) ただいまの松本光司議員のご質問にお答えいたします。 まず、高齢者の安全運転支援についてのご質問にお答えします。 その中でも、最初に運転者の免許を自主返納する高齢者への移動手段の確保について伺うのご質問のうち、デマンドタクシーの利用状況についてのご質問にお答えいたします。 平成30年度のデマンドタクシーの利用者数は年間8,690名で、1日当たり平均36.2名となっております。前年の平成29年度は年間8,433名でございましたので、257名の増となっております。 利用される年齢層ですが、平成30年度では65歳以上の方が利用者数の92.4%を占めておりまして、デマンドタクシーが高齢者の方にとりましては、移動手段として欠かせないものとなっていると考えております。 町では、運転免許証を自主返納した上で申請していただいた方には、デマンドタクシーの無料券を20枚交付しております。平成30年度末までの累計では155名の方に申請をしていただいております。また、満70歳以上の方につきましては、町外の医療機関への通院時のタクシー利用料金を、1カ月当たり5,000円を上限としまして、タクシー代金の半額を助成しております。この利用者数は平成30年度で245名で、これは前年の平成29年度191名に比べますと54名の増となっております。また、これとは別に、栃木県タクシー協会では運転免許証を返納した証明書を提示しますと、運賃が1割引きとなるサービスも行っておりますので、ご利用いただければと思います。 町では、デマンドタクシーについて、現在も広報やホームページ、パンフレット等でPRに努めております。今後もまだご利用されたことのない方に対しましては、特にご理解いただくためにも、いろいろな機会を捉えて積極的にPRを強化してまいりたいと思っております。 次に、デマンドタクシーの今後のあり方についてのご質問にお答えいたします。 町では、デマンドタクシーを利用された方と利用登録をしていても一度も利用されなかった方に対してアンケートをとって、未利用者の意識調査をしております。その中では、町外への乗り入れを希望する要望も多くありますので、近隣市町や関係するタクシー事業者等との協議を重ねてまいりたいと思っております。 また、町公共交通活性化会議においても、デマンドタクシーの時間延長、土日運行、車両の追加等についてのご意見も承っておりますので、町としましては、町内唯一の公共交通でもあるデマンドタクシーのさらなる利便性の向上に、今後も努力してまいりたいと思っております。 次に、高齢ドライバーの安全運転支援についての町の考えを伺うのご質問のうち、現状と今後の取り組みについてのご質問にお答えいたします。 近年では高齢者による事故が、議員も先ほどご指摘のように増加傾向にあり、たびたび重大な事故の報道もされております。野木町におきましては、昨年度、事故件数及び負傷者数ともに減少傾向にありましたが、その中でも高齢者による自転車の事故が多かったのは事実でございます。町では交通事故を一件でも減らすため、特に高齢者に対しましては小山警察署と連携を図りながら、老人会や自治会の行事等を通じて、交通安全に関する講演会を各地区で行っているところでございます。 高齢者の事故の特徴は、加齢に伴う身体機能や注意力の低下によるものと思われますので、少しでも運転に不安を感じた高齢ドライバーの方につきましては、小山警察署内にあります運転適性相談窓口へ行って相談するように紹介させていただいております。 高齢ドライバーの安全運転支援につきましては、今後も各関係機関と連携をとりながら、町として少しでも事故防止につながるよりよい方法を今後も検討してまいりたいと思っております。 次に、定住促進事業のPDCAサイクルについてのご質問にお答えいたします。 まず、野木町定住促進補助金について伺うのご質問のうち、目的と業績評価についてのご質問にお答えいたします。 この補助金は、人口の減少を抑制するためのものであり、若い世代の定住を促進して、地域の活性化を図ることを目的に創設いたしました。 補助金の実績といたしましては、平成27年度52件、平成28年度75件、平成29年度96件、平成30年度77件の支給実績がございまして、令和元年度は8月末までで36件の申請の提出がございました。これは野木町総合戦略のKPIの目標値を達成しておりまして、さらに促進できていると考えております。また、申請時点でいただいておりますアンケートにおいても、この補助金の効果が確認されているものと思われます。 次に、さらなる見直しについてのご質問にお答えいたします。 定住促進補助金の対象となる物件の取得期間が今年度末で終了となりますが、現在、これを継続する方向で検討しているところでございます。より効果的な施策とするため、住宅購入に対する補助金額や条件による加算額の設定等については、見直すことも考えておりますので、今後の検討も含めまして、どうぞご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。これによりまして、移住転入者の増加が図られればと思っております。 議員がこの地にお住まいになるときに抱いた野木町に対する夢、そしてその定住にかかわって思い描いた思いがさらに促進できますよう、町もそれに従って、今も定住された方の希望に沿ったまちづくりが今後も促進できますよう努力していきたいと思っております。 次に、産後ケア事業の実施についてのご質問のうち、周辺医療機関と連携する事務調整の進捗状況についてのご質問にお答えいたします。 現在の出産後の産婦及び乳児に対する支援につきましては、産後鬱等の早期発見や育児不安の軽減のために、出産後2週間から1カ月の間に町保健師が電話による相談を行うとともに、相談内容等により訪問時期を決め、全ての赤ちゃんへの訪問を実施しているところでございます。また、産後1カ月の産婦健診の結果、支援が必要と認められる方につきましては、受診病院から情報提供がございますので、保健師等が早期に訪問するなどの対応をしております。 さらに、育児不安が強い産婦や精神的な不安定さがある産婦の方の相談支援を行う産前産後サポート教室を月1回開催しております。産後ケア事業は母子の心身のケア、育児のサポート等を行い、産後鬱を予防するとともに、安心して育児に取り組める環境を整えることを目的としております。 そのために、平成29年度から各関係機関等と協議を重ねてまいりましたが、このたび新小山市民病院との協議が調いましたので、本年10月1日から事業を実施してまいることになりました。ここまで来るまでに我が町としましても、いろいろな関係機関と協議を重ねてまいりましたので、やっとこの新小山市民病院との協議がこのたび定まった上での10月1日からの事業実施でありますので、以前からそのように努力してきたこともご理解いただきたいと思います。 なお、利用可能な施設を今後も増やすために、近隣市町村の医療機関と協議を進めてまいりますとともに、助産師や保健師等の方たちが自宅を訪問する訪問型の産後ケア事業も検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) ただいま町長から答弁いただきましたので、それを受けまして、ここに再質問いたします。 9月5日の日本疫学学会誌に、車の運転をやめて自由に移動する手段を失った高齢者は、運転を続けている人と比べまして、要介護状態になるリスクが2.2倍、そして、公共交通機関や自転車を使って外出をしている人のリスクは1.7倍になるとの、高齢者の運転中止による要介護のリスクについて追跡調査の非常に興味深い研究結果が発表されました。つまりこのことが、免許を返納した交通弱者の生活支援に対応できる利便性の高い地域公共交通の充実が求められるゆえんの一つであります。 そこで、(1)運転免許を自主返納する高齢者への移動手段の確保について、初めにデマンドタクシーの利用状況について伺います。 まず、利用者と登録者の5年間の推移について伺います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) デマンドタクシーの利用者、登録者数の5年間の推移について申し上げます。 平成26年度から平成30年度の5年間の推移について申し上げたいと思います。平成26年度につきましては、利用者数8,477名、登録者数185名、平成27年度につきましては、利用者数9,199名、登録者数144名、28年度につきましては、利用者数9,549名、登録者数166名となっております。29、30につきましては、町長答弁がございましたので、割愛いたします。5年間の登録者数につきましては、各年ばらつきがございますけれども、130名から190名の間を推移している状況でございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) ことし3月時点での登録者総数は2,494人、そして利用者総数は1,340人と聞いております。その利用率は、したがって53%ということであります。 そこで、希望ある自主返納を促すには、さらなる登録者数と利用者数の増加が必須であるかと思います。そこで、利用率の増加策について伺いたいと思います。
    ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) デマンドタクシーの利用率の増加策についてお答えいたします。 町長答弁でも申し上げましたとおり、アンケートをとってございますので、その結果を踏まえまして、利用者の皆様のご要望にお応えしていくことが一番かと思っております。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) わかりました。 それでは次に、デマンドタクシーの今後のあり方について伺いたいと思います。 デマンドタクシーについて、町民の声を集約したアンケートには、先ほどありましたどのような声が、町長からも一部報告ありましたけれども、改めまして町民の要望について伺います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) アンケートの結果の要望は、主に乗り入れ先、運行日時となってございます。 乗り入れ先についてのご意見につきましては、古河市内への乗り入れ、それから友愛記念病院の帰りの便、それから新小山市民病院への乗り入れの実現が主なものでございます。運行日時につきましては、土日の運行、それから時間の延長などのご意見をいただいてございます。 運行をお願いしています交通事業者とアンケートの意見を共有いたしまして、改善すべき点等、協議を行っている状況でございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) わかりました。 まずは、小山市との定住自立圏形成協定にありますおーバスについて、町の今後の取り組み方について伺います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) おーバスにつきましては、現在、間々田方面から松原大橋を通過し、小山市生井地区に向かう渡良瀬ラインが野木町を通過している状況でございます。野木町内のバス停は現在ない状況でございます。 バス停設置につきましては、移動の円滑化につながるものでございますけれども、町内タクシー事業者のご理解が必要であると考えておりまして、さらにバス停設置に伴う野木町の費用負担も発生すると考えられますので、費用対効果の面からも検証を行う必要があろうかと考えてございます。 一方、考え方といたしまして、現在も光南病院へ乗り入れしている状況でございますけれども、ほかにも野木町に近いおーバスのバス停がございますので、そこへ野木町のデマンドタクシーを乗り入れるなどの方策も考えられますので、利便性向上に向けて引き続き協議を続けていきたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) この協定は圏域全体の活性化を図ることで、住民が幸せを実感し、住みたい、住み続けたいと思える魅力ある定住自立圏を形成することを目的に、平成28年4月に小山市と協定が締結され、3年が経過いたしました。あと2年で終了いたします。今後、野木町にとって有利になるような取り組みをしていただきたいと思います。 それでは、次のデマンドタクシーへの今後の充実の見通しとしまして、アンケートの対応について、まず土曜、日曜の利用について、町の取り組みを伺います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 土曜日、日曜日の運行につきましては、アンケートの中でも要望が高い項目となってございます。 課題といたしましては、業務を委託してございます社会福祉協議会の運営体制、それから予約オペレーターの確保、また運転を委託しているタクシー事業者の経営との兼ね合いについて、合意が必要となってまいると考えてございますので、公共交通活性化会議や打ち合わせ会議を持ちまして、引き続きこちらについても協議を続けていきたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) 次に、友愛記念病院、復路の利用についての町の取り組みを伺います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 友愛記念病院、復路についても、アンケートの要望が高い項目となってございます。 この件につきましても、実現のためにはさまざまな課題につきまして、調整や合意が必要でございますので、今年度、古河市と協議を行っている状況でございますけれども、やはり地域の交通事業者でございます古河市のハイヤー運営協議会との協議、合意が必要となる形でございますので、こちらにつきましても、引き続き努力を続けていきたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) さらに、新小山市民病院への乗り入れについての町の取り組みを伺います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 新小山市民病院への直接の乗り入れにつきましては、小山市や小山市タクシー事業者との協議、合意が必要と考えてございます。一方で、おーバスの野木町乗り入れとあわせまして検討する必要があると考えてございますので、こちらにつきましても、公共交通活性化会議や打ち合わせ会議の場におきまして、引き続き協議をしていきたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) そこで、デマンドタクシーの今後のあり方としまして、例えば、新小山市民病院への乗り入れが実現した場合には、タクシーの往復所要時間が1時間、拘束されてしまいます。そうしますと、デマンドタクシーを1台増やすことになると思いますが、そのときの4台稼働時の乗車数は1日当たり何人が目安なのか、そして、今後の見通しについて伺います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 現在、デマンドタクシーにつきましては、セダンタイプ2台、ワゴンタイプ1台で運行してございます。1便当たり現在、平均約1.6人が乗車している状況でございます。 議員おっしゃるとおり、新小山市民病院への乗り入れが実現した場合には、タクシーの往復時間が1時間拘束されてしまう状況でございまして、現在の便と同じタイムスケジュールでは運行はできないと考えてございますので、この時点で1台追加することになろうかと考えてございます。 ただし、新小山市民病院に毎時間その需要があるかどうかにつきましては、始まってみないとわからない部分でございますので、あいている時間帯につきましては、町内向けの便として利用することも考えられると思ってございます。 今のこの申し上げた運行体制になった後の見通しにつきましては、この1便当たりの人数が乗車定員の4名に近づくことや、それから現在、予約がたまたま集中いたしまして、次の便になってしまうというような声も聞かれますので、町民の皆様の声に耳を傾けながら、台数の増加については検討していきたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) 課長答弁にありましたアンケートに基づいたデマンドタクシーのいろいろな課題は、これで抽出、整理されました。現在、今後、公共交通活性化会議の際に、行政がタクシー会社の経営に介入する難しさというものがあるかと思いますが、ぜひさらに一歩踏み込んだ状態での、いつまでにここの課題を実現したいかの旨の発言を強く今後求めたいと思います。 次に、高齢ドライバーの安全運転支援について、町の考えを伺います。 まず初めに、我が町の高齢ドライバーの実態について、65歳以上、75歳以上の運転免許保有者数を伺います。 ○議長(黒川広君) 総務課長。 ◎総務課長(寳示戸浩君) 野木町の免許保有者数ですけれども、6月末現在で総数が1万8,167名となっております。そのうち65歳以上は5,243名、75歳以上は1,374名となってございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) それでは、高齢者アンケートの次、調査結果について伺いたいと思います。 まず初めに、外出する際の運転手段の割合はどのぐらいでしょうか。 ○議長(黒川広君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(石渡真君) 健康福祉課では第7期の高齢者福祉計画・介護保険事業計画を策定するに当たりまして、平成29年2月から3月にかけまして、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者1,000名の人を対象に、介護予防・日常生活圏域ニーズ調査を行ったところでございます。 その調査によりますと、外出する際の手段としましては、徒歩、自転車、自動車(自分で運転して)、自動車(人に乗せてもらって)、電車、路線バス、病院や施設のバス、車椅子、電動車椅子、歩行器、シルバーカー、タクシー、その他となっており、割合の多いのは自動車(自分で運転)が62.2%、徒歩が51.0%、自転車が47.2%、電車が31.3%の順の結果でございました。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) 次に、65歳以上と75歳以上で、自分で運転して自動車で移動する人はどのぐらいいるんでしょうか。 ○議長(黒川広君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(石渡真君) 65歳以上の自分で運転して自動車で移動する人数につきましては、先ほどのアンケートを1,000名に行いまして、解答者722名中449名で62.2%でございました。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) さらに、自分でハンドルを握り、自動車で移動する最高年齢の年齢とその人数について伺います。 ○議長(黒川広君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(石渡真君) この調査では、90歳以上の方で、自分で運転して自動車で移動する人数につきましては、90歳以上で回答いただいた14名で、そのうち9名の方が自分で運転して自動車で移動するという結果で64.3%の方となってございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) これは恐ろしい我が町の高齢ドライバーの実態が浮き彫りにされました。町長、この実態、ご存じでしたでしょうか。 そこで、この方たち、高齢ドライバーの高齢化に伴う3つの能力低下が影響する安全運転支援について話を、今後の取り組みを伺いたいと思います。 初めに、TMTB、トレイルメイキングテストの採用について質問をしたいと思います。 総括で触れましたけれども、脳の処理能力の低下防止に役立つトレイルメイキングテスト、TMTBというのがあります。これはもともとは脳機能障害である注意障害に対して使用される検査の一つであります。これをこの身体能力の低下防止に役立たせようというものなんですけれども、これがそうなんです。 これは、「1」から「13」までの数字、そして、「あ」から「し」までの平仮名、数字がランダムに配置されています。全体の情報を見て、順次…… ○議長(黒川広君) 松本議員、ちょっと時間とられますけれども、後ろのほうにも議員いるんで……。 ◆3番(松本光司君) はい。 こう、ランダムになっています。これ鉛筆でもって「1」、次は「あ」、線引いていくんです。次は「2」、「い」。これをもって手を動かすことによって、体、目、この辺の脳の身体能力の訓練になる、トレーニングになるという、こういうものであります。これはもうホームページ上では既に公開されております。 これを我が町の高齢運転者安全対策として取り入れてはどうでしょうかという提案です。金はかかりません。いかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 総務課長。 ◎総務課長(寳示戸浩君) 議員、おっしゃいますトレイルメイキングテストですけれども、注意機能を反映する検査として行われておりまして、認知機能障害の評価方法の一つとされるというふうに伺ってございます。また、検査結果が通常歩行速度や障害物歩行と関連することから、下肢の機能動作に関与するという研究結果もあるというふうに聞いております。 安全運転支援、こちらに直接つながるということではないかもしれませんけれども、高齢者の方にとって認知機能をはかる一つの目安になるようであれば、安全教室などを開催する際、取り入れられるかどうか、こちらも警察といろいろ相談していきたいというふうに思います。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) ぜひ、警察関係、または町独自でも高齢者の方の集まりとか、そういう場においても、これを採用していただくことを提案したいと思います。 次に、自動ブレーキやペダル踏み間違い、加速時装置等の安全運転を支援する装置を搭載しました安全運転サポート車、現在は2社が製造、販売しておりますけれども、国土交通省の指導が入り、今後ますます多くのほかの5社のメーカーも順次出してくると思いますけれども、安全運転サポート車に買いかえたときの一部補助について、町の考えを伺います。 ○議長(黒川広君) 総務課長。 ◎総務課長(寳示戸浩君) 国は高齢運転者の交通事故防止対策の一環としまして、衝突軽減ブレーキやペダル踏み間違え時の加速抑制装置、こういったものを搭載した車にセーフティ・サポートカーSという愛称をつけまして、自動車メーカーと官民連携で普及啓発に取り組んでいるようでございます。 県内では日光市などが独自に補助制度を導入いたしましたが、知事が県民との対話の中で、高齢者が安全装置を搭載した車を購入する際の補助制度については、各市町が取り組んでいけば応援する形になると思うというような答えが新聞報道もされてございますので、その情勢などを見ながら判断していきたいというふうに考えております。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) わかりました。 それでは、ペダル踏み間違え時加速制御装置を装着する費用の一部負担について伺います。 この装置は、アクセルペダルが急激に踏み込まれた際に、急発進を防止する装置であります。脳、身体、目の能力が衰えた、先ほど触れました3つの能力低下に伴う高齢ドライバーによる社会問題化しています交通事故防止策につきましては、後づけの安全運転支援装置の普及にかかっていると言っても過言ではないと思います。 そこで、自己責任で対策を講じることが前提でありますが、経済的負担が厳しい、または先ほど回答いただきました1,374名の免許保有されている後期高齢ドライバーの方を対象に、後づけペダル踏み間違い時加速制御装置購入時の一部負担について、町の取り組みを伺います。 ○議長(黒川広君) 総務課長。 ◎総務課長(寳示戸浩君) そういった後づけの装置の補助につきましても、東京都を初めとしまして、導入する自治体が出てきているということは承知してございます。高齢者の自動車運転によります交通事故が相次いでいるという報道がある中、免許の自主返納を促す事業としてさまざまな支援事業が展開されてございますが、交通事情がよくない地域につきましては、なかなか免許返納まで至らないという高齢者の方も多いというのが現状でございます。 予算措置も必要なことでございますので、結論づけられない部分はございますけれども、現実に日常の移動手段として、どうしても車が必要な方がおられるということが現実であろうかと思います。 そこで、自動車運転事故の防止に向けました安全装置取りつけ費用の補助につきましては、令和2年度の予算編成並びに施策としまして、これは県の予算ですけれども、町村会として町が全部一丸となりまして、県にその一部を助成する制度の創設を要望するところでございます。現在はそのような状況にございますので、そういったことで進めております。町としてはその要望の状況推移を見ながら進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) 健康増進に汗を流します高齢ドライバーの方に意見を尋ねましたらば、補助金の大小にかかわらず、町がこのような制度をつくってくれることで、装置を取りつけるきっかけになることは間違いないとの声が多数でありました。動く凶器から命が守られる安心な地域を目指すためなら、署名活動をしてもいいよと発言しておりました。 そこで、やがて国土交通省からのガイドラインが示されるものと思いますが、仮に、今、課長答弁でいただきました県対応がおくれた場合、町独自の対応について、改めて町長の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(黒川広君) 副町長。 ◎副町長(真瀬栄八君) 今、課長が答弁したとおり、今現在、町では後づけのブレーキ等々の有効性というのは認めているところでございます。また、その状況についても、その認識をしている中で、町として、今、栃木県11町村ございますが、その連名で県のほうに要望していただくという形で、今進めているところでございます。 安全対策につきましては、町レベルというところではなくて、やっぱり県域、国で対応するというところもありますので、その普及の支援策としては、今現在その要望をし、進めて、その経過を見ているというところでございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) 副町長の答弁はわかりました。 いろいろな解決策として、やがては自動運転の実用化、あるいはまた兵庫県豊岡市では住民主導の乗り合いタクシー、地域主体交通「チクタク」、または山間部で一部実証実験が行われておりますライドシェア等のいろいろな方法が考えられると思います。 早急に我が町にマッチングした対策の検討を強く求めまして、次に定住・移住のPDCAサイクルについての質問をしたいと思います。 初めに、中古住宅補助金10万、そして新規住宅補助金15万の根拠について伺います。 ○議長(黒川広君) 未来開発課長。 ◎未来開発課長小堀美津夫君) この補助金を新設する際に、県内7市町の状況を調べまして、10万円から40万円の補助をしていることを参考に補助金を決定いたしました。 以上です。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) わかりました。 それでは、定住促進補助金アンケート結果について伺います。 人口が増えれば、その分、出るお金も増える一方であり、いかに多くの住民税を我が町に納めていただける経済的能力のある方や将来性のある方などに移住・定住していただけるような、理想かもしれませんけれども、人口ビジョンが必要なのではないでしょうか。 野木町には都心に近い地の利という点が与えた恵みがあり、一層コンパクト化を前面に押し出しました選択と集中を進めるべきではないかと考えます。 アンケートの「補助金が定住するきっかけに」というのに対して、「どちらともいえない」の回答が33%もあり、その解釈が極めて重要となるかと思います。しかも、「定住するきっかけにならない」が27%もあり、両方で60%もあり、よって、この制度の効果は極めて希薄であると、私には思えてなりません。 また、補助金が定住するきっかけになった40%の方たちが、果たしてこの制度がなかったらどうなったのでしょうか。恐らくこの程度の金額が決定に影響するとは到底考えられません。表現は悪いんですけれども、補助金は菓子メーカーのおまけつきな存在であると思えてなりません。しょせん補助額で他自治体と比較しても限界がありますし、身の丈に合った政策が必要だと考えます。 そこで、財政が厳しい折、限りあります財源は、わずかでも幅広く町民サービス向上に貢献できますよう、補助金を少しでも減額してはどうかと考えますが、町の取り組みを伺います。 ○議長(黒川広君) 未来開発課長。 ◎未来開発課長小堀美津夫君) アンケートの結果を受けて、補助金の額も減額してはどうかとのことだと思われますが、アンケートは補助金申請者に無記名で記入していただいたものを今後の参考にするため、記入していただいております。町としては、アンケートの中で、「この補助金制度によって野木町に定住するきっかけとなった」との回答40%を重視し、「ならない」、「どちらともいえない」よりも一番多かったことで、効果があったものと捉えております。 今後の見直しに当たっては、若い世代の定住と他市町からの移住を促進するため、少しでも有効な補助となるよう、助成額を含めご意見を参考に検討したいと思います。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) 次に、減額した場合、少しでもお金の流れを町内にとどめ、地域振興ができるようプレミアム付き商品券やひまわり商品券などを給付してはいかがでしょうか。町の今後の取り組みを伺います。 ○議長(黒川広君) 未来開発課長。 ◎未来開発課長小堀美津夫君) 減額して、ひまわり商品券などで町内の振興をとのご提案ですが、ひまわり商品券は、常時申請の定住補助金では使用期限が設けられていることや、取り扱い店が限られていることなどの課題もあると思われます。また、プレミアム付き商品券も、常時発行しているものではなく、補助には課題がございます。 確かに、議員ご提案のひまわり商品券などは、地域振興につながると思われますので、ご意見、参考として検討していきたいと思います。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) それでは、我が社のコストカッターであります総合政策部長に伺います。 限られた財源の中で、町予算の削減はどのような基準に基づくのか、そして、今回の定住促進補助金についてはどのように考えるのかお伺いします。 ○議長(黒川広君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長老沼和男君) 予算に係る事業費の削減の基準ということでございますが、一般事務費、こういうものについては、ある程度一律カットというか、削減というのが可能ということもございます。ただ、特に町民の方に直接影響のある事業につきましては、なかなか簡単に削減というのは非常に難しいところでございまして、事業費削減に対しまして、明確な理由を挙げなければなりません。 そのために、まずどういうことをするかというと、まず、総合計画の実施計画にその計画が上がっているかということを確認します。次に、その事業自体が、事務事業評価を行っていますので、その中でどういう効果があるかということを確認した上で、最終的に町長と協議した中で事業の優先順位を決めております。 この優先順位を基準としまして、事業費の削減、あるいは事業年度を今年度に先送りするかというような形で、最終的には毎年の予算を作成、編成するわけでございますが、その中で、当然先送りに当たりましては、担当課といろんな今までの流れがございますので、ヒアリングを行った中で、なるべく影響のないような形で、最終的な削減ができるかというような慎重な対応をしております。 今回のこの基準に基づいて、定住補助金はどうかということでございますが、この補助金につきましては、当然、計画には計上されておりますし、事業評価においても、今回最終年度ということでございますが、若い世代、あるいは他市町からの移住・定住者を増やす上で必要な事業ということの評価となっております。その中で事業については継続するという結果が出ております。 その中で、今年度、先ほど言いましたように5年間の期限が切れるということで、この間、全協でもお示ししましとおり、今、定住補助金の見直しについて行っているところでございます。見直しに当たっては今、財源が厳しい中で、増額ありきではなく、限られた財源の中で、減額も含めた中で検討しているところでございます。 ○議長(黒川広君) 松本光司議員。 ◆3番(松本光司君) いずれにしましても、見直し後は削減することで他の事業に回せると考えますので、慎重に検討していただきたいと強く望みます。 最後になりますけれども、3番、産後ケアについて伺います。 本年度4月より、産後1カ月の産婦を対象に5,000円を助成する鬱対策がスタートしました。国は、産後の早期支援につなげる助成事業として、産後ケア事業を導入する市区町村に、産後健診1回当たり5,000円を上限2回まで半分負担します。 そこで、いよいよ我が町も10月より産後ケア事業を開始するに当たりまして、産後健診が、従来1回が5,000円でしたが、国からの補助が半分受けられますので、産後健診を2回受診できるよう拡充できないか伺います。 残念ながら、以上で一般質問を終わります。 ○議長(黒川広君) ご本人が言いましたとおり、持ち時間60分が経過しましたので、松本光司議員の一般質問をこれで終了いたします。 ◆3番(松本光司君) ありがとうございました。--------------------------------------- △鈴木孝昌君 ○議長(黒川広君) 9番、鈴木孝昌議員の質問を許します。 鈴木孝昌議員。     〔9番 鈴木孝昌君登壇〕 ◆9番(鈴木孝昌君) 一般質問を行います。 我が町は、第8総合計画を柱に、安全安心のまちづくり少子高齢化対策、町の活性化対策の3重点施策推進を図っております。 そこで、さらなる施策の浸透、充実を目指す上で不可欠的要素として基礎となるのが、道路整備であると私は考えております。強いて人間の体に例えるならば、37兆に及ぶ細胞や多くの臓器等は何一つ無駄はなく、全て役割に則して構成されているように、細胞となる町民、脳となる行政、臓器となる各担当課や公共施設、骨格や神経となる職員、血管となる道路、血液となる各種施策等、それらが複合体として構成される体が野木町の姿であります。 よって、予算を最高の栄養となる施策に転換し、体の隅々に運ぶ役割を担う道路整備は、安全安心のまちづくりに直結するものと考えております。 さて、皆様は小山市東城南地区の50年前の風景をご存じでしょうか。私ごとでございますが、小学生のとき、祖父の火葬を行ったときは、山林と畑の中、煙突だけが高くそびえておりました。中学時代にこの地区を通り、養心館という剣道場に通うときには、徐々に道路が整備され、町が変化していく姿を記憶しております。今では住宅や人々が集い、小学校の開校にまで発展をしており、土地開発構想のもと、まさに血管となる道路整備の充実は、住民と施策がつながり、人の流れや生活動線をつくる力を持ち、人々に笑顔の花を咲かせております。 我が野木町においても、駅開設に伴い、駅前区画整理、宅地開発で大きな発展をなし遂げてきた歴史があり、誇れる町を形成してまいりました。そこで重要となるのは、つくり上げてきた道路環境の維持管理をいかに継続、推進していくかが問われる時期になったと考えております。 近年、私が町民からいただくご意見の中には、交通事故が多発する道路改善や生活道路の通学路の未舗装や舗装修復、排水問題、街路樹の管理等々、道路に関する不満の声が多く寄せられていることも事実であります。 そこで、町の発展、未来を託す礎となる町道整備推進の優先順位を押し上げ、予算拡充を図り、道路整備を早急かつ重点的に取り組むべきとの観点から、安全安心のまちづくりとして道路整備について伺います。 ①第8次総合計画を上位計画とした道路に特化した道路計画策定について。 次に、町道整備のうち、東工業団地の植樹帯に特化して伺います。 ①植樹帯の定義について。 ②植樹帯の現状について。 ③植樹帯の今後の管理方法について。 ④街路樹伐採の判断に至ったときの木材活用について質問を行います。 以上、私の総括といたします。 ○議長(黒川広君) 町長。     〔町長 真瀬宏子君登壇〕 ◎町長(真瀬宏子君) ただいまの鈴木孝昌議員のご質問にお答えいたします。 まず、安全安心のまちづくりについてのご質問のうち、道路整備の取り組みについて伺うのご質問の第8次総合計画を上位計画とする道路に特化した道路計画の策定についてのご質問にお答えいたします。 道路に特化した道路計画の策定は、町総合計画や都市計画マスタープランに基づく計画として、特に道づくりに関する計画を策定するご提案かと思います。 現在、野木町では第8次総合計画に基づき、道路を含めさまざまな分野における指標を掲げながら、よりよいまちづくりを目指しております。また、総合計画に基づいた都市計画マスタープランにおいて、今後の都市計画の指針として、交通体系の分野では道路網の整備、歩行者・自転車ネットワークの形成、公共交通の充実について整備方針を定めております。整備方針のうち、道路網の整備においてはアクセス度の強化、利便性の向上、安全性の確保などについて、各道路網の整備方針を定めております。 議員お尋ねの道路に特化した道路計画でございますが、現在のところ、策定はしておりません。しかし、総合計画や都市計画マスタープランに基づいて、それぞれ実施計画の中で道路網の整備を定めております。その中で適宜見直しを進めているのが現状であります。 これらを総合的に鑑みますと、道路に特化した道路計画はありませんが、総合計画の中の実施計画の中で、それに準ずるものがあると思いますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 道路につきまして、議員が人間の体に例え、安全策を成就するための血液、血管のように、町としては特化して道路の整備を町の安全・安心策の中心に据えよというお達しかと思いますが、これにつきましては、都市計画マスタープランにおきましても、我が町の存続をかけまして、現在、他市町との関係ではありますが、古河市と新4号アクセス道の計画、また、347号県道小山・野木線の都市計画道路等々、計画と一体的に示しながら、現在、その血液を通すべく、基本的な路線についても計画の策定、それからプラン、ドゥー、実行に移す、そこまで約10年以上かかっております。現在の道路網の整備というのにつきましても、私どもとしましては、年々整備の計画を立て直しておりますので、ご理解賜ればと思います。 次に、特に議員お尋ねの東工業団地内の植樹帯について伺うのうち、植樹帯の定義について、まずその点についてご質問を受けましたので、それについてお答えいたします。 植樹帯については、野木町道路構造条例において、樹木を植栽するために縁石線または柵、その他これに類する工作物により区画して設けられる帯状の道路の部分を言うという定義となっております。 次に、植樹帯の現状についてのご質問にお答えいたします。 野木町全体で、植樹帯につきましては延べ約1万2,000メートル、街路樹は約1,300本あります。現在、植栽後、数十年以上経過するものが増えているのが現状であります。議員お尋ねの野木東工業団地内道路の街路樹につきましては、民間開発によって平成4年ごろに整備され、それぞれ大木化、老木化が進んでいると認識しております。 次に、植樹帯の今後の管理方法についてのご質問にお答えいたします。 さきに述べましたように、大木化、老木化が進んでいるため、交通の支障となる危険性がある街路樹への対応につきましては、現在、管理ガイドラインの策定を進めておりますので、その中で対応方法を検討したいと考えております。ガイドラインでは、維持管理が持続可能となるように、樹高の抑制、間伐も検討の対象として考えているところでございます。 次に、街路樹を伐採すると判断されたときの木材の活用についてのご質問にお答えいたします。 間伐した木材の活用につきましては、まきストーブの燃料や木工等の資材として提供していけるものと考えております。ほかにも利用方法はたくさんあると思いますので、実際に伐採する際には、さまざまなご意見を伺いながら検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) 先ほどの町長答弁からはやんわりと、道路に特化した道づくりの策定は野木町は考えていないので、ご理解を願いたいというふうに、私は今受け取ったんですが、このたびこの質問に当たりまして、他市町の事例を調べさせていただいたので、あえて、やんわりと報告をさせていただきます。 なお、私は、ほかの自治体が取り組んでいること、すばらしい自治体、事業、そのことを全て取り入れるというふうな考えは一切持っていません。そのかわり、その自治体から精査することや目的や取り組みなどを知ること、学ぶこと、その結果、町の特色に生かし、身の丈に合わせた対応は、町の発展につながるというふうに考えておりますので、それに当てはまっているのが、本日、事例を申し上げる静岡市の取り組みであります。 静岡市も野木町同様に総合計画を作成しておりまして、上位計画である総合計画との整合性を図りながら、市民の暮らしの充実には安心・安全の確保が必要であり、地震、台風、豪雨等、自然災害に備え、命綱とも言える道路網の強靭化を目的とし、道路の役割を明確にした上で、効率的かつ効果的な道路行政を推進するために、基本方針を地域活性化に貢献する道づくり、充実した暮らしを支える道づくり、持続可能な生活基盤を構築する道づくり、大規模災害に備える道づくりに分類をいたしまして、静岡市の道づくりを作成しております。 確かに、町長答弁がありましたように、町は総合計画を上位計画といたしまして、都市計画マスタープランを作成しているのも、私も理解をしておりますが、私はその先の具体的施策を明確にした上で、施策の充実を図る必要性、それがまさに静岡市がつくっている道路に特化した道づくりの策定というふうに確信を持っております。 先ほど、町長答弁で計画の予定はないというふうな回答でありましたが、前段で申し上げたとおり、手始めに静岡市の道づくりの精査、研究に取り組んでいただいて、まず情報から学ぶこと、そういうことも必要ではないかと思いますので、まず、調査、研究に取り組んでいただきたいということを要望いたします。町の考えをお聞きします。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) ただいま議員からご提案いただきました道路に特化した静岡市の道づくりなどの事例につきましては、今後の道路行政の参考になろうかと思いますので、拝見させていただいて、調査、研究をしてまいりたいと思っております。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま調査、研究していくというふうな回答をいただきましたので、期待をいたしまして、次の質問に入ります。 先ほど町長答弁をいただきましたが、植樹帯の定義について答弁いただいたんですが、平成24年度制定をした野木町道路構造条例に基づいた答弁であったというふうに、私は今理解をしたんですが、この条例は平成25年4月1日からの施行でありまして、この路線はそれ以前の平成2年から4年にかけて構成された路線であり、適用外だったというふうに私は考えておるんですが、その当時、どのような定義のもと新設を行ったのか、その基準があったらお教え願います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 野木町道路構造条例の制定前につきましては、条例を制定する際、参酌いたしました国の道路構造令のほうを適用し、設計してございました。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま回答いただきました構造……     〔「構造令」と呼ぶ者あり〕 ◆9番(鈴木孝昌君) 構造令のもと設計したということで、それは理解できましたが、植樹帯の中には街路樹も含まれると思うんですが、その構造令というんですか、その中に街路樹に適した樹木の種類、太さ、植える間隔、そのような定義というのはなされているものなのでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 道路構造令につきましては、種類、それから太さ、間隔等につきましては示されてございませんけれども、国が別途定めております道路緑化の一般的技術基準であります道路緑化技術基準におきまして、植栽設計基準といたしまして、植栽地の平面配置、樹種等、樹木等の具体の構成や配置の決定に当たっては、地域に求められる緑化の機能を考慮するとともに、安全かつ円滑な交通の確保や他の構造物の保全、植栽基盤、想定される維持管理水準、周辺の植生への影響等に留意しなければならないとされておりまして、別途、高木を植栽する際の基準といたしましては、植栽しようとする樹種の成長特性等を理解の上、目標とする樹形、樹高を想定し、植栽する道路空間や維持管理水準に見合った樹種、植栽間隔とすることが望ましいとされておりますので、この基準に基づき、町が決定していくこととなります。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま回答いただいた、ちょっといろいろと項目がありましたので、メモをとり切れなかったのですが、一まとめに基準という言葉で表現させていただきますが、その基準によって新設したということは理解できました。 ある企業に伺うと、1日50台から150台のトラックが稼働しているそうです。企業数に換算すると、1日かなり多くのトラックが走っている路線となるわけなんですが、にもかかわらず、舗装の傷みが少ないということは、この路線は最上級の道路舗装であるというふうに私は考えているんですが、中でも植樹帯の中、街路樹の管理が大変お粗末であるというふうに私は考えております。 昨年、そんな状況の中で、トラックの運転手の中から、街路樹が原因で走りづらいと、鈴木議員、何とかしてくださいよというご意見をいただいたので、直ちに役場職員に連絡をして、現場に駆けつけていただいた時期があったんですが、大変申しわけないんですが、産業建設部長から、そのときの状況を報告できればお願いしたいんですが。
    ○議長(黒川広君) 産業建設部長。 ◎産業建設部長(上原善一君) 昨年、議員さんからご連絡がありまして、私と数人の職員で現場のほうを見に行き、確認した状況でございます。 街路樹の下のほうの枝が、その当時は垂れ下がっておりまして、大型車が通るという形になりますと、その風圧等によりまして枝が揺れまして、それが葉っぱとか枝が大型車に触れる可能性があった状況だったということでございます。 そういうことを鑑みまして、交通の安全の確保という面からしまして、次の日に、職員によりまして、その下枝のほうを撤去したという形のことを覚えている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま部長のほうから答弁いただいた中で危機管理と対応力の早さに、当時の運転手さん並びに私も感激をしたことは覚えております。 私はその現状を目の当たりにして、当時の関係者の方々には大変申しわけがないんですが、遊歩道や森林浴を楽しむ憩いの場所ならまだしも、なぜこの路線にモミジバフウを植えたのか、工業団地という環境やモミジバフウの特性までなぜ考慮できなかったのか、失礼ながら、私はそのとき、そのような感じを受けました。 そこで、今の現状はどうなっているかということで、言葉で伝えにくいものですから、議長から許可をいただきましたので、皆様のお手元に参考資料を配付させていただきましたので、ぜひご参照願います。 それから、モミジバフウの実ですね、これは町長席と教育長席に一つずつ置いてありますので、それは回していただいて、議員さんのところには、各テーブルに一つずつ、モミジバフウの実物の実が置いてありますので、それを回しながら確認をしていただきたいと思います。 まず初めに、参考資料のA-1番なんですが、これは北側からの写真と、南側から撮った街路樹の現状、それから中段の2枚は歩道の管理状況であります。 続いて、A-2は太さ、私が測った限りでは1メートルから1.6メートル、まちまちなんですが、その大木が6メートル間隔で植えてあり、圧迫感のある現状であります。 2枚目のA-3は、目視で大変申しわけないんですが、電線から約4から5メートル上空に伸びている現状であります。 B-1、B-2は、ともに大木の根が張り出して、でこぼこに盛り上がって歩きづらい歩道でございます。 Cの写真は、半年前から落ち葉がたまり続けて、散歩やジョギングをする人たちがつくり出したけもの道の歩道です。 これがことし8月の姿であります。このような危険箇所の把握は、町の責務と考えておるわけなんですが、把握方法について、町はどのように考えているのかお聞きをしたいと思います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 街路樹、または道路の舗装等につきましては、危険な状況にならないように職員によるパトロールを定期的に実施し、必要な箇所について適宜対応させていただいているところでございますが、今ご指摘いただきましたように、十分ご満足いただけていないような部分もあろうかと思いますけれども、ご理解願えればと思ってございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま課長から、パトロールで対応しているという回答がありました。 パトロールの目視による確認と、私が今、先ほど提示した現状の写真を照らし合わせると、結果、見落としているのではないかというふうに感じております。パトロールによる道路補修等は素早く対応を行っていますが、この場所のように高木の街路樹などは、軽自動車のパトロール目線からでは見落とすのではないかというふうに私は考えております。 町は、そのほかパトロールに加え、広報にて道路の危険箇所の発見、連絡をお願いしております。ある自治体では、町民からいち早く危険箇所の発見情報を得るために、写真を添えたメール情報のモニター導入を取り入れて、その写真をもとに修理を行った場合は、広報の一面でテーマを設けまして、どこの誰さんの情報からこういうふうに修理を行いましたという広報を行っております。 また、危険箇所は、日中、目視ができる昼間だけではなくて、夜は夜の特有の危険箇所が発生します。モニター制度の導入に加えまして、夜間のパトロールを行って、夜間特有の危険箇所、そういうものを発見強化に努めながら、安心安全なまちづくりにつなげていただきたいというふうに考えておるんですが、町の考えをお聞かせ願います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) モニターにつきましては、担っていただける方がいらっしゃるかどうかという課題もございますけれども、メール等の方法で状況写真を添付いただく形で情報提供をいただけるようなことがあれば、写真で状況を確認後、応急対応や注意喚起に必要なものも把握できますし、対応までの時間も短縮できますので、検討してまいりたいと思います。 また、夜間のパトロールにつきましては、確かに暗いときしかわからないような隠れた危険もあろうかと思いますので、12月の日の入りが早い時期などを利用するなど、働き方改革なども念頭に置きながら検討していきたいと思っております。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) 同じく参考資料を見ていただきたいんですが、Dの参考資料なんですが、Dの3枚は、この路線を毎日走っている運転手の方々に協力をしていただいて、車両をとめて写真を撮らせていただきました。大型車の高さは国の規定で3.8メートル以内と定められていることから、国内メーカーは最大3.79メートルの車種を製造しております。その差10センチです。写真でもわかるとおり、ウイング車の屋根の部分やサイドミラーなどがこする状態になっております。このような車両の走行空間の環境は、とても良好とは言えません。 現在、管理基準となる道路構造条例、先ほど町長答弁からもとになったこちらですね。こちらの中身を見ますと、植樹帯の定義や道路区分、車両区分、交通量など、細かく表記はされているんですが、車両が走行する良好な空間を数字による定義をしている部分が見当たりません。良好な空間を定める基準はあるのかないのか教えていただきたいと思います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 道路上の空間基準につきましては、これは道路法で建築限界と言っているものでございまして、こちらについては、道路法の30条の第2項で、国の政令で定めるという形になっている関係で、条例で定めることができないため、現在は道路構造令が管理の基準となっております。 建築限界は、構造物などによりまして車両や歩行者の交通の安全性、円滑性に支障を来すことを防ぐため、一定の幅、一定の高さの範囲を建築限界として定めているものでございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま建築限界の中で、一定の幅というような表現があったんですが、大変抽象的な表現なので、私ちょっと理解できないんですが、一定の範囲というものを判断するのは人それぞれ個人で感覚的に変わっちゃうと思うんですが、それを明記する具体的な数字というのは、どこにも表記されていなく、定めもないということで、町の裁量でその空間というものを捉えてもよろしいんでしょうか。具体的な数字があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 数字がちょっと抜けていたようで、申しわけございません。 車道については、原則、舗装から4.5メートル以上の高さの部分を空間として確保する必要がございます。この高さにつきましては、先ほど議員おっしゃられた車両設計の規定高3.8メートルに、揺れ等に対応する余裕高を考慮した高さとなっております。 また、歩道につきましては、舗装から2.5メートル以上の高さの空間を確保する必要がございます。これにつきましては、人が自転車に乗ったときの高さを2.25メートルというふうに想定いたしまして、揺れなどに対応する余裕高を考慮した高さになってございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま建築限界という表現の中の細かい数字を報告いただいたんですが、その建築限界の基準を踏まえた上で、災害危機管理は全ての施策につながると思うんですが、起こり得る危険性、影響などを分析し、事故を未然に防ぐ管理や予防策などをいかに考えるかが安心・安全につながると私は考えております。 ことしの7月、佐賀県で落下した街路樹の枝が軽自動車と衝突し、同乗していた11歳の男子が亡くなるという痛ましい西日本新聞の記事を目にしました。お子さんの無念さ、母親の心情ははかり知れないものであります。このような幼い子供の命まで奪う最悪な事案は、絶対に起こしてはならないというふうに考えております。 現在の管理方法を早急に再検討していただきたいというふうに思いますが、町の考えをお聞きします。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 先ほどのトラックの現状なども踏まえまして、通行に支障が生じないよう、建築限界を意識した街路樹管理を行ってまいりたいと考えてございます。特に、高木の下枝の高さの管理を重点的に推進してまいりたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) それでは、次に移ります。 この工業団地の路線は、川田の交差点、県道の入り口から佐川野の運動公園入り口までの路線だというふうに、私は考えていますが、決算ベースでいくと、管理費が約1,000万ということであります。その管理費並びに今までの答弁、また今の現状、それを総合的に判断した私の管理方法の考えを述べさせていただきます。 間引きをして本数を減らしても、残りの木は当然、毎日成長をいたします。大木の影響は完全になくならず、良好な空間、失礼、建築限界と言うんですね、それは難しいというふうに考えられます。 そこで、誰一人として悲しむことのない安心・安全を第一に考え、数年をかけ全部伐採が最善の選択と私は考えております。この路線はツツジだけでよろしいのではないかというふうに思います。 全部伐採の選択肢も検討に加えていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 先ほど町長の答弁にもございましたように、町では現在、街路樹管理のガイドラインの策定を進めてございます。 その中で、町長も申し上げましたとおり、樹高の抑制、間伐も検討対象といたしまして、維持管理が持続可能となるよう考えているところでございますので、例えば、1本置きに間引く必要があるかなどについても、ガイドライン策定の過程の中で検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま3本のうち真ん中を間引くという方法の回答をいただいたんですが、そのときに、5本のうち、5本の真ん中の3本を間引くということも検討の一つに加えていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 また、先ほど、私が個人的な判断で全部伐採というふうなことを報告申し上げましたが、当然、別の考え方だとか方法があってしかるべきだというふうには考えております。 そこで、東工業団地の工業下請け会社、特にこの路線を走るトラック運転手のアンケート調査を実施し、多くの声を集約することも加えさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) ただいま議論になっております野木東工業団地には、企業様が組織している管理組合がございますので、組合の企業の方々にお願いしまして、ご意見を伺えるように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) その辺はよくアンケートをとっていただきたいというふうにお願いいたします。 検討結果の中で、町が考える1本置きの間引き、私が言った5本のうち3本を間引く、その伐採方法はいずれにしても、伐採というふうに結論が出たときは、木材の活用方法が問題になると思いますので、その活用方法を検討していただきたいと思うんですが、先ほど、町長答弁にもあったと思うんですが、同じくつくば市は、資材としてコスト削減につながることを目的とし、まきストーブを設置している家庭に燃料として、木材の加工、DIY等に有用な資材として、1メートルから2メートルの丸太にして配布を行っております。これは、使用目的によってさまざまな大きさが必要とされるということで、1メートルとか2メートルというふうなことで配布をしているそうです。 さらに、まきとして防災倉庫に保管をして、避難所の野外で暖をとる材料、料理をする材料、加えてたき火の炎を見ることで心が癒され、ストレス軽減、精神安定の効果がある炎鑑賞、大体30分から40分ぐらい炎をじっと見ていると、心が落ちついてくるそうであります。ほかにも、椅子や長椅子、テーブルの製作を行いまして、座ることの困難なお年寄りの自宅とか自治会の公民館、また、リフォームする方、移住・定住の方で希望のある方、そういう方に製作をして配布をしているところもあります。 製作は、商工会の所属団体、技術を持っている方、現職を退いた方など、男女問わず町民ボランティア人材を活用していただくことを要望いたします。 もしかすると、道路に枝がはみ出している平地林の所有者から、伐採した木材を活用してくださいと朗報が舞い込み、環境美化整備に少しでもつながるというふうに考えております。町の考えをお聞きいたします。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 伐採した木の利用方法につきましては、先ほど町長答弁にもありましたように、伐採した木の提供につきましては、ご意見を伺いながら検討していきたいと考えてございますけれども、先ほど議員おっしゃいました椅子やテーブル等の製作につきましても、ご協力いただけるボランティアの方などがもしいらっしゃるようであれば、提供についてご意見を伺いながら検討していきたいと考えてございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。 ほかに、マイ箸製作として、幼保、小・中学校の家族を対象として、紙やすり等で太さを整え、名前や模様を描き入れ、艶出しやかび防止の油を塗り、乾燥させて箸を仕上げます。個性豊かなこの世に1本しかないマイ箸で、給食や家族の食事が楽しくなる、親子間の心の橋渡しを提案させていただきます。 ちょっとどもっちゃったので、もう一度。心の橋渡しを提案させていただきます。 さらに、小・中学生の卒業生を対象に、卒業記念として製材した平板に自分の学校の校歌ですね、校歌を書き込み、パズルのように裁断して、全員に割り振って、個々に歌詞を彫刻刀で削る。それらを枠に再度組み込んで、ニスを塗って仕上げる。地元野木町で育った木材が別の作品に生まれ変わり、一生母校に飾られます。 小・中学生の食の教育や郷土愛、母校愛を育む教育に有効であると考えますが、教育長、学校教育に活用していただくことをお願いいたします。いかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 教育長。 ◎教育長(菊地良夫君) ただいま、議員のほうからお話がありました親子で箸づくりなんですけれども、先日、益子町のほうでやられたのかなというふうに思っておりますけれども、プロの方が箸をつくりやすいような状態に製材をして、親子で研ぎ澄ませて、ニスを塗ったりしてやる活動なんですけれども、一つ大きな目標は親子のきずなづくり、それともう一つは、木工の楽しさを味わわせるために行われているものと思います。 それからまた、卒業記念品としてもどうかという話でありますが、学校独自で木を活用して、先ほど議員が申しましたとおりの校歌のパネルをつくって、体育館に飾ってあるというところもございます。 いずれにしましても、そういった木工を行っているところはありますし、また、これは教育的に有効であるというふうには考えております。 しかしながら、先ほど来話がありました工業団地の樹木を利活用する、学校で利活用する場合ですけれども、そのままではちょっと学校もできませんので、乾燥していただいて、そして製材をしていただいて、目的に応じて平板状とか角材状とかにしていただいてから学校に搬入していただければ、企画的な面で活用できるのではないかというふうに思っておりますので、議員のご理解をいただければというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ただいま教育長からそういう要望いただいて、私がやりますという回答はできないと思うんですが、でも、町としては、教育長が言うように角材とか平板、材料としての形で製材してあれば運用できるというようなことと理解しましたが、私が業者を選定するということも、ちょっと私の立場じゃできないんですが、ただ、学校教育として親子間の心の橋渡し、郷土愛や母校愛を育てる教育となれば、当然、町としては選択は一つであると思うんですが、その場合、担当課は、私ちょっと判断できないんですが、全員の課長さんたちにお願いを申し上げます。これを担当できるところがあれば、回答いただきたいんですが、製材にしていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 産業建設部長。 ◎産業建設部長(上原善一君) 一応、そういう形で製材はどこがするかということでございますが、今のお話でいきますと、搬出元である都市整備課の役割になるのかなという状況ではございます。 ただし、その加工費用や素材としての利活用ができるかどうかとか、そういうものも確認せざるを得ないのかなということもございますので、そういう専門家の方々にいろいろなご意見を伺いながら、調査とか研究はしてまいりたいと思いますので、ご理解していただきたいと思います。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) いろいろと条件等を精査しながら検討していただきたいというふうに思います。 それでは次の、皆様のお手元に回覧していただいたモミジバフウの実ですね、そちらの活用に移ります。 残念ながら、皆様のお手元に配付したものは、落ちてから半年以上たっている実でございます。見てもわかるようにさわればかたく、全然形も崩れず腐っておりません。それが今、歩道、排水溝にたまっている状態です。半年たっても形として残っている。そういう意味で、排水に大変支障を来しているわけなんですが、最後の資料を見ていただきたいのですが、このモミジバフウの実は、タンニンを含み、pH値を下げ、水質を安定させ、また、空洞になるため、微生物の繁殖、餌や隠れ家としてレッドビーシュリンプという小型のエビを飼育する方に愛用されております。 調べてみますと、ネットで10個で500円から1,000円、フルボ酸に漬け込み、下処理したものは30個で3,800円で取引されております。これは多分、形だとか大きさだとか、そういうふうに時間がたって真っ黒くなっちゃう見栄えが悪いものもあるので、ただ、落ちたときには真っ青、緑のきれいな色をしているので、そういうので値段が多少違うのかなと思うんですが、ネットで販売されているので、私も活用してみたいなというふうに、個人的には思ったんですが、立場上ちょっと無理なのかなと思って、まして、それを町に拾って販売しろということは当然言えませんので、町の各種登録団体の活動資金確保として、いきなり活動資金確保というと、活動のメンバーの方たちに誤解を招くかもしれないんですが、環境美化活動の一環として推奨することはよろしいのではないかというふうに思いまして、提案をさせていただきます。 ぜひ、環境美化活動の一環として、各種登録団体のほうに推奨をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(小沼洋司君) 先ほど、落ちた実の取り扱いということで、排出元の都市整備課のほうでお答え、まずは差し上げたいと思うんですけれども、私もまちづくり活動やボランティア活動されている方の課題の一つに、資金面があるというふうな形で伺っておりますので、そのような活動をされている方々が活用されることについては、そんなに差し支えないのではないかというふうに考えてございます。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) 先ほどの回答で、差し支えないというふうなことの回答なんですが、情報提供をしないと所属団体の方も、判断はできないと思うので、ぜひお伝え願いたいと思います。 総括で、冒頭、町道管理の優先順位を押し上げ、予算拡充を図ることを申し上げました。 その中で、まず、危機意識を持った東工業団地の植樹帯管理、特に街路樹管理を考えていただけるよう、最後に要望をしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(黒川広君) 産業建設部長。 ◎産業建設部長(上原善一君) 議員さんがおっしゃいますインフラ等の整備は、非常に重要であるというふうに考えてございます。 限られた予算の範囲内ではございますが、予算の確保には努力してまいりたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(黒川広君) 鈴木孝昌議員。 ◆9番(鈴木孝昌君) ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。 最後に、本日は、充実した町道整備を目指すために、野木町の道づくりの策定構想を精査することをお願いするとともに、多くの検討課題を提示する一般質問になってしまいましたが、その先の実行に移すことが重要であり、現実に具現化され、安全安心のまちにつながることが有効な管理施設をお願いいたしまして、私の一般質問を終わりといたします。 ○議長(黒川広君) ただいま、鈴木孝昌議員の一般質問を終了いたしました。 これにて本日の一般質問は終結いたします。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(黒川広君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 大変お疲れさまでした。 △散会 午後2時55分...